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中国の軍事動向分析「既存の秩序一変の可能性」
3月4日 17時41分

中国の軍事動向分析「既存の秩序一変の可能性」
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防衛省のシンクタンク、防衛研究所が、中国の軍事動向について報告書を取りまとめ、「とりわけ海洋における戦闘能力の強化を図っている」としたうえで、「東アジア地域でアメリカ軍の存在に対する挑戦を続けた場合、既存の安全保障の秩序が一変する可能性がある」と指摘しています。
防衛研究所は、中国の軍事面での急速な増強を踏まえ、その動向を詳細に分析するため5年前から毎年度、報告書を取りまとめて公表しています。
今年度の報告書では「中国海軍は、近代化を急速に進展させており、作戦海域を東シナ海や南シナ海、さらには西太平洋やインド洋へ拡大しつつある。人民解放軍は、海軍や空軍を統合的に運用することで、とりわけ海洋における戦闘能力の強化を図っている」と分析しています。
そして、新型の潜水艦を10年ほどの間に、およそ6倍の45隻に増やしていることなどを紹介したうえで「南シナ海でアメリカ軍の艦船や航空機に対して妨害行動を繰り返している。核ミサイルを搭載した新たな原子力潜水艦の配備も含め、アメリカに対する核抑止力の増強を図っている」としています。そのうえで「仮に今後も、東アジア地域におけるアメリカ軍の存在に対する挑戦を続けた場合、既存の安全保障の秩序が一変する可能性がある」と指摘しています。
この報告書は4日から防衛研究所のホームページで見ることができます。

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