今季、クラブ創設20周年を迎える川崎は、開幕戦で昨季王者の広島を1－0で下し、好スタートを切った。今節は、同じ神奈川県に本拠地を置く湘南との“SKYシリーズ”に臨む。その湘南は前節、ホームで行われた開幕戦で新潟に1－2で敗戦。この結果から、両者の勢いの差は明白だ。

通算対戦成績を見ても、川崎が12勝5分6敗とリードしている。前節は堅守が持ち味の広島を相手に堅いゲーム展開を見せたが、タレント性の高い選手を揃える川崎は本来、攻撃力が魅力のチーム。過去、177勝56分68敗と高い勝率を誇るホーム、等々力陸上競技場での今季初戦となれば、3年連続リーグ得点王の大久保嘉人を軸に、立ち上がりから攻撃的な姿勢を貫くはずだ。

両チームの状況や相性から判断して、ホームチーム勝利の「1」は確実に押さえておきたい。

神戸vs新潟は、前節の開幕戦で対照的な結果となったチーム同士の対戦。神戸は前節、甲府と対戦し、0－2で完封負けを喫した。一方の新潟は、湘南を相手に2－1で勝利。京都から加入した伊藤優汰がさっそくゴールを記録するなど、新戦力が成果を残している。

両者の通算対戦成績は、新潟から見て12勝7分4敗。特に新潟のホームで行われた試合では、7勝5分と無敗を保ち、相性の良さを発揮している。今回は神戸の本拠地、ノエビアスタジアム神戸での開催となるが、敵地でも5勝2分4敗で新潟の方が白星先行。前節の結果によるメンタル面の差も加味し、アウェイチームが優位と言えるだろう。

3月2日現在の投票率は「1」が約33%、「0」が約24%、「2」が約43%とやや拮抗しているが、チーム状況や過去の対戦成績から、新潟勝利の「2」が狙い目と言えそうだ。

昨季は5位に終わり、7年ぶりのリーグタイトル獲得へ意気込む鹿島は、今節のホーム開幕戦で鳥栖を迎え撃つ。

鹿島は前節、強豪のG大阪を鈴木優磨の決勝弾で撃破。開幕前に発症した急性虫垂炎の影響で欠場濃厚と見られていた中盤の核、柴崎岳もフル出場を果たし、チーム状況は良好だ。

一方の鳥栖は前節、福岡との“九州ダービー”を2－1で制した。互いに前節、白星を挙げたチーム同士の対戦となるが、マッシモ・フィッカデンティ監督が今季から就任したばかりの鳥栖は、連係や戦術の面で鹿島に劣るか。

また、両者の通算対戦成績は鹿島が7勝2分3勝と、過去のデータもホームチームの優位を示している。昨季のリーグ戦の対戦では、3－1、3－0でいずれも鹿島が快勝した。

相性面の大きなアドバンテージに加え、メンタル面でも充実している鹿島が勝利を収める可能性は高いと見ていいはずだ。