香港書店失踪、３人保釈へ…全人代で話題避ける

　【香港＝比嘉清太】中国共産党に批判的な書籍を取り扱う香港の「銅鑼湾書店」関係者５人が相次いで失踪した事件で、中国広東省の警察当局は２日、中国本土で拘束された書店の前所有者ら３人が数日以内に保釈されると香港側に通告した。

　香港警察が発表した。

　中国メディアは３人について、無許可で書籍を中国本土に郵送、販売する「違法経営」を行っていたと伝えていた。残る２人に対する処遇は不明だが、中国側は、５日に開幕する全国人民代表大会（全人代）で事件が大きな話題となることを避けるため、少なくとも３人については、事前に保釈の措置を取る可能性がある。

　一方、香港の親中派テレビ局は中国で行動を制限されているとみられる書店の親会社株主、李波氏をインタビューし、「密航して中国本土に入った」と述べて中国当局者に違法に連行されたとの見方を打ち消そうとする李氏の発言を報じた。

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