子育て・教育
子どもの病気傾向が分かる!「子どもからだノート」
1冊で「記録・診察時メモ・お薬手帳」の三役をこなす、家族の成長記録にもなる
子どもが病気になったとき、「いつごろから何度の熱が出たのか?」「食欲やおなかの調子は?」「機嫌はどうか?」といった情報を医師に正確に伝えられれば、的確な診断につながります。複数のかかりつけ医を持っている場合はなおさら、「普段からどんな薬を飲んでいるか」「平熱はどれくらいか」「薬のアレルギーの有無」などといった基本情報を医師と共有しておくことは大切なことです。今回は、子どもが病気になったときの、「観察の仕方」「記録のつけ方」についてお話ししたいと思います。
子どもが病気!親ができることは「観察・記録・伝達」の3つ
今回は「観察・記録・伝達」のうち、「観察と記録」について詳しくお伝えしますね。
これは「こどもからだメモ」といって、『知ろう小児医療 守ろう子ども達の会』のHPからダウンロードできます。
●ダウンロードページはこちら
会員のパパ&ママさん達の“厳しい”意見を取り入れて、少しずつ親が使いやすいものへと修正を加えています。熱計表、体温表などとも呼ばれるもので、今ではいろんなサイトからも入手できますね。
観察のポイントは「食う・寝る・遊ぶ・出す」です。
子どもの具合が悪くなったらメモをつけ始めます。いつもと同じように食べられているか(飲めているか)、眠れているか、遊べているか(ご機嫌がいいか)、うんち・おしっこがいつもと同じように出ているか、全身状態をチェックしながら、熱・せきの状況、嘔吐・下痢の回数や食欲のあるなしなどを記入します。いつもと違う様子はないか、頭の硬さ・肌の張りなども見て・触って書き込んでくださいね。
「異変」に気づくためには、「普段の子どもの様子」を親が知っていることがとても大事です(見過ごしたからと言って、自分を責めないでくださいね! すべてを把握することなど不可能ですから)。
神経質に目を光らせるのではなく、元気なときと比べて今がどんな状態か、温かく見守る気持ちでいいと思います。
スマホのアプリでも便利なものが出ています。また、「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」でも、親の意見と医療現場の意見を両方取り入れて、双方に役立つアプリを制作中です。2015年3月完成予定ですので、その際にはまたこちらでご紹介させてくださいね。
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