
著者:田尾典丈
出版社:GA文庫
中古でも恋がしたい!(4)
どんどん初期設定が消えていき、タイトルとの乖離が大きくなっているのですが、ストーリーが面白くなくなっている訳ではないので、よしとしましょうか。
今回は、夏合宿がメインイベントです。同好会の夏合宿。ってそもそも合宿が必要な同好会だっけ? 単にリア充なイベントが開催したかっただけでは? とスネてみたくなりそうなストーリーです。
海では、当然のように「水着が流される」「天候急変で取り残される」「濡れた服を乾かす」「ヒロインは体調不良」とお約束が連発されています。なんせ合宿先が海・山・川のすべてが揃った保養地ですからねえ。
今回、古都子がさらにかわいらしいところを見せてきます。新宮清一が、イブたちを名前で呼ぶのに、自分は呼んでもらえないと少々嫉妬。それが原因で、遭難しかけたりと、ラブコメヒロイン一直線です。エロゲの話しなければ…
清一がああなった原因を作った友人たちが今回少しだけ登場しています。しかも、どうやらコスプレをしているようで、いつの間にか清一サイドの趣味に足を突っ込んできているようです。このことが、次回のメインエピソードとなりそうな、コミケでどう影響するか…って、18禁な薄い本目当てで参加する人と、コスプレで参加する人が、あの人混みの中出会える確率ってかなり低いような気もしますが、そこは出会ってしまうんでしょうね。
清一も、どんどんまともになって来ているようですし、普通の初々しいカップルになってきましたね。いっそのこと、エロゲ設定も外してしまったら…って、それやってしまうと、特徴が消えてしまうのかな? でも今のエロゲの扱い方だったら、別になんでもいいような気がします。エロゲにストーリー性がある作品もあることは否定しませんが(あまりやったことがないので、よくわからないけど)、一般作品でも感動できるものはたくさんあります。そっちでもいいんじゃないかなあ。18禁である以上、使えてナンボなところは、間違いなく必要なはずですから…。でこの二人は、そういった利用方法からはほど遠い…あ、そういう意味では薄い本の扱いもそうか…そのあたりが限界に来ていますね。
★★★