Emojicodeは、オープンソースの高水準・マルチパラダイム・オオブジェクト指向・マルチプラットフォーム対応の静的型付き言語です。
その一番の特徴は、型、メソッド、クラスメソッド、初期化子がすべて絵文字だというところでしょう。(反対に、変数名には絵文字を含むことができません。)
本格的なドキュメントが用意されていて、まだ一部しか読んでないのですが、いくつか紹介します。
👴 コメント
👵 改行入り
複数行コメント 👵
「老人」の絵文字が一行コメント。老婆で挟むと複数行のコメントも書けます。
🍮 index 35
🍮 isAvailable 👍
🍦 limit 12
🍦 GREETINGS 🔤This is a string.🔤
プリンが変数宣言、ソフトクリームはconst変数(凍ってるから)。true/false の 👍/👎 はわかりやすいですね。
🔤 が文字列を表す絵文字で、🔤自身を文字として扱いたいときは❌🔤でエスケープするそうです。
制御文やクラス定義なども、当然に専用の絵文字が用意されているのですが、読んでて頭が痛くなってきました。
基本的なライブラリも、当然ながら絵文字で提供されています。
本に挟まるしおりの絵文字 📑 が、ファイルシステム。複数の本の絵文字 📚 は、データベースクラス、 💬 がSQLクエリクラスです。
キーボードの絵文字⌨ はキー入力イベントクラスで、エラークラスは回転灯の絵文字 🚨
トップに出ているサンプルコードは、フィボナッチ数列を表示するもので、こんな感じに。
🐇 🏤 🍇
🐇🐖 🏁 ➡️ 🚂 🍇
👴 Let’s print a few fibonaccis.
🍮 i 0
🍮 a 0
🍮 b 1
🔁 ◀️ i 15 🍇
🍮 r ➕ a b
🍮 a b
🍮 b r
😀 🔷🔡🚂 r 10
🍫 i
🍉
🍎 0
🍉
🍉
「プログラマーになるにはどうしても英語が必要」という悩みから、日本語プログラミング言語なども昔から多数登場していますが、絵文字なら言語非依存で世界中の人が理解できる… かもしれません。
記号プログラミングといえばAPLという前例がありますし、Unicode絵文字の登場はAPL的なものの復活につながったりするのかも。
今の英語ベースのプログラミング言語に慣れた身としてはつらいですが、新規の学習だと意外と行けそうな気もします。
via Hacker News