フジテレビの番組「笑っていいとも!」の生放送現場として知られる多目的スタジオ「スタジオアルタ」(東京都新宿区)が、4月1日から休業に入ることが分かりました。運営元の株式会社スタジオアルタによると、1980年の開設から老朽化が進んだことが一番の理由だそうです。
スタジオアルタは、三越伊勢丹プロパティ・デザインのファッションビル「新宿アルタ」から7階を借りて同社が営業しているスタジオ。7階の契約が2016年3月31日をもって切れるのですが、同社も契約更新をせずにスタジオ営業を休止することを決定しました。理由はさまざまですが、時代に合わせて撮影機材を変えて運営を行ってきたものの、内装が傷んでいるなど老朽化の厳しさが大きかったといいます。
同社はスタジオ業そのものを休止とし、新たな事業については検討中です。ビルの外壁に取り付けている街頭ビジョン「アルタビジョン」は引き続き同社のもので、今後も広告映像の放送など運営を続けていきます。また7階が今後もスタジオとして残るかどうかは、保有する三越伊勢丹プロパティ・デザイン次第になるとのこと。
同スタジオの最後の利用は、3月31日17時〜18時にTOKYO MXがスタジオアルタの最後のイベントとして生放送する番組「出張! 5時に夢中! in 新宿スタジオアルタ Final 〜内藤聡子卒業SP〜」。TOKYO MXは番組について「1980年4月のスタジオ稼働開始から、生放送バラエティの聖地として営業してきた36年の歴史に幕を閉じることとなり、新宿スタジオアルタの有終の美を飾る特別な日となります」と告知しています。
(黒木貴啓)
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