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「核弾頭を準備」北朝鮮 制裁などに強く反発3月4日 11時22分
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)第1書記は、国連安全保障理事会の制裁決議と来週から始まるアメリカと韓国の合同軍事演習に強く反発し、「核弾頭をいつでも撃てるように準備しなければならない」と述べて、核ミサイルの実戦配備に言及して、アメリカや韓国を強く威嚇しました。
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は4日、キム・ジョンウン第1書記が新型ロケット弾の発射実験を視察したと伝えました。このなかでキム第1書記は、国連安全保障理事会の制裁決議と来週7日から始まるアメリカと韓国の合同軍事演習について、「情勢はこれ以上傍観していられない険悪な状況に達した。敵に対する軍事的な対応を先制攻撃できるようにすべて転換させる」と述べたということです。そのうえで、「今後も核武力をより一層強化して国家防衛のために実戦配備した核弾頭をいつでも撃てるように準備しなければならない」と述べて、核ミサイルの配備に言及してアメリカや韓国を強く威嚇しました。
これについて、アメリカ国防総省の当局者は「核兵器を小型化し、弾道ミサイルの弾頭に載せる能力が立証されたという証拠はない」と述べて、現時点で北朝鮮が小型化に成功したという証拠はないという見方を示しました。
北朝鮮は先月、軍最高司令部の「重大声明」を出して、韓国大統領府やアメリカ本土などへの先制攻撃も辞さないと威嚇しており、関係国はさらなる挑発行為への警戒を強めています。
これについて、アメリカ国防総省の当局者は「核兵器を小型化し、弾道ミサイルの弾頭に載せる能力が立証されたという証拠はない」と述べて、現時点で北朝鮮が小型化に成功したという証拠はないという見方を示しました。
北朝鮮は先月、軍最高司令部の「重大声明」を出して、韓国大統領府やアメリカ本土などへの先制攻撃も辞さないと威嚇しており、関係国はさらなる挑発行為への警戒を強めています。
岸田外相「断じて容認できない」
岸田外務大臣は閣議のあと、記者団に対し、「北朝鮮の核やミサイル開発は断じて容認できない。国際社会と連携しながら、北朝鮮に自制を求め、国連安保理決議や、6か国協議の共同声明などをしっかり順守するよう求めていかなければならない。北朝鮮に対しては、今後とも必要に応じて、さまざまな形でメッセージを送っていきたい」と述べました。
防衛相「警戒監視に万全期す」
中谷防衛大臣は閣議のあと、記者団に対し、「北朝鮮は挑発的な言動を繰り返しており、今後、米韓の演習に反発し、さらなる挑発行動に出る可能性は否定できない。引き続き、警戒・監視や情報の収集・分析を行い、いかなる事態が発生しても国民の安全を守るために万全を期していきたい」と述べました。