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CA Technologiesは2月24日、アジア・パシフィック&ジャパン地域のApplication Economy Index 2016に関する第1回の調査結果を発表した。アプリケーション・エコノミー・インデックス(AEI)では今日のデジタル市場で生き残る対応力について、APJ10カ国(シンガポール、オーストラリア、韓国、日本、香港、マレーシア、中国、タイ、インド、インドネシア)のランキングが示されている。
また、市場潜在力の促進要素(Marcket Potential Accelerators:MPA)を通してアプリケーション・エコノミーの将来のリーダーに関する分析がなされ、こちらもAPJ10カ国のランキングが示されている。日本はAEIでは4位となったが、MPAでは最下位となった。
この調査はCA Technologiesの後援により調査会社TRPC社が実施した。同調査では、市場環境がアプリの開発と市場参入に寄与する程度という点から、今日のアジア経済での各国の位置づけが明らかにされ、市況の創造的破壊者(ディスラプター)によってデジタル経済圏は急速に変化することが指摘されている。
この調査で作成された指標は、次の3項目を必要不可欠な評価基準としている。
この基準に基づき、AEIではアプリケーションによる統合、発展、利益を享受する能力によって市場を分類している。シンガポール、オーストラリア、韓国、日本、香港は、創設者のグループに分類され、このグループはアプリケーションによってもたらされる機会を最大化することができるとしている。
中国とマレーシアは挑戦者のグループに位置づけられ、タイ、インド、インドネシアは主流のグループとなり、ビジネスに貢献するアプリケーション・エコノミーの環境を発展させる計画策定に注力することが必要とされている。
総合4位に位置づけられた日本の改善点では、政府による技術の活用とイノベーションが5位となっており改善の余地がある。また第2項目においては通信環境が良好であるにもかかわらず、スマートフォン普及率が低く8位という結果となった。第3項目のビジネス俊敏性では、事業設立に要する時間が平均を下回る結果となった。
アプリケーション・エコノミーの将来のリーダーを分析するMPAでは、新しいアプリケーション・エコノミーにおける市場潜在力に影響を与え、促進させる能力を持つ要因を評価している。これらの要因には、以下が示されている。 中国、インド、インドネシアは、成長の機会を生かすことができれば、上位3位に入る可能性があるということが判明した。一方で、シンガポールや香港、韓国、オーストラリア、日本は、AEIではリーダーに位置づけられたが、市場のギャップに対処するために迅速に行動しなければ、競争に取り残されるリスクがあるという結果になった。 特に日本はMPAでは最下位になり、次代のインターネットの成長が疑問視される結果となった。その主な要因は、スマートフォンユーザー数が54%に止まることや、モバイルインターネット使用率は高いものの、アプリやSNSの使用率が著しく低いことが指摘されている。これに若年人口の縮小を加味すると、現在の技術リーダーとしての地位が危ぶまれる事態が予測されるという。 しかし、5Gの実用化に向けた実証実験が進められていることには期待が寄せられており、こうした新しい技術によってAPJのみならず世界のイノベーションを主導する存在であり続けることが望まれているとしている。TechRepublic
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新しいアプリケーション・エコノミーにおける市場潜在力に影響を与えかつ促進させる能力を持つ要因を評価するMPAの結果(ca提供)
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