スマートフォンを使って、さまざまな実験を行うこの企画。第133回は、結婚することのメリットについて調査します。
ゼクシィ -結婚・結婚式検索のための結婚準備情報アプリ ※Andorid版
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こんにちは。ヨッピーです。
本日は上野公園の路上に立っております。
なぜかというと、ご年配のご夫婦に「結婚して良かったこと」を聞くためであります。
少子化が叫ばれて久しいですが、国勢調査による未婚率も男女共にジワジワと上昇しており、例えば30~34歳の女性の未婚率は1960年の時点で10%弱だったものが、2010年には34%程度まで増えておりますし、同じく男性も10%弱だったものが今では45%近くの人が未婚という結果になっております。
「ゼクシィ」のような婚活アプリも多数出ておりますが、「結婚なんてなんのメリットもねーよ!」というような声がネット上でもチラホラ聞こえてきたりしています。はたして本当に結婚にメリットはないのでしょうか!?
調査したいと思います!
まあ、僕も独身なんですけどね。
■ご年配夫婦に「結婚して良かったこと」を聞いてみる
【結婚50年目のご夫婦の場合】
そんなわけで上野公園をデート中のご夫婦を直撃!(正面からの写真はNGでした)
「そんなわけで『結婚して良かったなあ』って思うことってありますか?」
「やっぱりね、この年になると一人でいるのは不安だからさあ。一緒にいると安心するっていうのはあるよね」
「なるほど。ケンカとかはしないんですか?」
「一緒に飲食店を営業していたからさ、生活の上でケンカになっても一緒に仕事しているうちにウヤムヤになっちゃうよね。ケンカしながら仕事するわけにはいかないし」
「確かに……。仕事がご夫婦のつながりを強くする、みたいな側面もあるでしょうね」
「あとはやっぱり子どもよね。子育ては楽しいし、孫はかわいいから」
「ふむ……。やっぱり子どもの存在は大きそうですね……」
「そうだねえ。やっぱり子どもが一番じゃないかなあ」
【結婚60年目(?)のラブラブご夫婦の場合】
「結婚してどれくらいになるんですか?」
「60年かな!」
「ウソばっかり! もっとたつわよ!」
「そうだっけ? よくわかんねえなあ」
「ほんとヒドイんだから……」
「男女のスレ違いはこうやって生まれるのか……。普段からケンカが多いんですか?」
「まあ、『別れる―!』とか言ってケンカすることもあるけど、大抵はそんなにたいしたことじゃないよね。可もなく不可もなくの平々凡々な暮らしをしていますよ」
「今の人たちってなんで結婚しなくなったんだと思います?」
「まあ時代の流れだろうねえ。われわれはお見合いで結婚したんだけどさ、昔は仲人さんって人がいていろいろ世話してくれて、それで結婚するのが当たり前だったからね。今はそういう人もいないしお見合い結婚みたいなの減っているわけでしょ。結婚しなくたって周りもとやかく言わないだろうし」
「なるほど。結婚して良かったことってありますか?」
「やっぱりね、そばに人がいて、何事も相談しながらやるのが一番良いですよ。後は子どもね。いまはもう孫もいて孫はお医者さんなんだけど、30いくつでやっぱりまだ結婚していないのよね。時代なんでしょうねえ。ほら、今はなんでも便利な世の中だから結婚していなくてもやっていけるでしょう」
「確かに。食事とかも今は夜遅くまであいているお店がいっぱいありますもんね」
■結婚して54年目のご夫婦
「結婚して良かったことってありますか?」
「それはもう、毎日ですよ。幸せに暮らしていますから。普段から穏やかに暮らしているから『何が良かったか』って言われてもパッとは出てきませんけど、幸せなことは間違いありませんねえ」
「結婚してどれくらいですか?」
「今年で54年かな」
「ひとケタまでパッと出てくるのがすごい」
「まあケンカすることもありますけどね。それはお互い言いたいことを言うようにしているからですね。『言いたいことをちゃんと言う』っていうのも円満の秘訣(ひけつ)ですよ」
そうおっしゃっていたお二人はずっと手を握り合ったままだったので説得力がありますが、旦那さんが結婚して何年、っていうのをちゃんと覚えているような人ってうまくいっている気がする。
どうしよう、僕なら絶対忘れると思うわ……。
■若いご夫婦にも聞いてみよう
せっかくなので子ども連れの若いご夫婦にもお話を聞いてみました。
「結婚して良かったことってなんですか?」
「うーん、明らかに健康になりますね。食生活がガラッと変わりましたし」
「外食が減ったってことですか?」
「そうです、そうです。まっすぐ家に帰るようになったんで。飲みに行く回数とかは激減しましたよ」
「でもそれって、逆にいえば『飲みに行く自由がなくなった』ってことだったりしません?」
「確かにそうなんですけど、でもそれって結局は友だちがみんなそうなんで、飲みに行く相手がそもそもいなくなるんですよね。最初のうちは『独身がうらやましいなー』みたいなこともあるんですけど、だんだん独身が少数派になると遊ぶ相手がいなくなる」
「なるほどね……。じゃあ結婚の一番のメリットって『健康』ですか?」
「いや、それはやっぱり子どもじゃないですかね。子どもはかわいいんで!」
と、まあそんな感じでいろいろ聞いてみたのですが、「結婚して良かったこと」を聞いて、多かった回答がこの辺です。
・健康になった
外食が減ってやせた、という人もいました。逆にごはんがおいしくて太ったという人も。
・困った時に頼る人がいる
普段は特に意識しないけど、病気になった時なんかにありがたさがわかるそうです。確かに一人で入院とか、何かと不便ですもんね……。
・寂しくない
特に歳をとってくると実感するらしい。
・子どもがかわいい
ダントツで多かったのがこれですね。やはり子育ては苦労も多いけど喜びも多いそうです。
「割と普通だった」
結婚に対してドラマチックな物語とかそういうのが聞けるかと思ったのですが、割とみなさん普通の回答でした。結婚は「当たり前の幸せ」みたいなことなのかもしれませんね。
■山本一郎さんに聞こう
そんなわけで今度は、この方に結婚について聞いてみることにしました!
「元・切込隊長」こと、山本一郎さんだ!
山本一郎……コンテンツ開発を行うイレギュラーアンドパートナーズ株式会社代表取締役社長にして投資家。ネットでは「切込隊長」の愛称で知られ(現在「切込隊長』の名前はほかの方が襲名)、テレビ番組への出演や、最近では東北楽天ゴールデンイーグルスのアドバイザーに就任するなど多方面で活躍中。
実は山本さん、知らない人も多いかもしれませんが、34歳までずっと彼女も女性経験も一切無いきれいな童貞で、「俺は一生結婚できないだろうなあ」と諦めつつあった時に知り合った女性と同棲(どうせい)を経て結婚。今では3児に恵まれて幸せな結婚生活を送っていらっしゃるのであります。
そういう「こじらせ童貞」から「良きパパ」にクラスチェンジした山本さんの言うことならいろいろと参考になるに違いない!
「そもそも、僕は34歳まで女性経験ゼロで付き合ったことすらなかったんですよ。いわゆるオタクだったんですけど、アニメやマンガ、同人ゲームみたいな、女性もいるメジャーなジャンルならともかく、シミュレーションゲームとかボードゲームなどのちょっとマニアックなジャンルだったんで周囲に女性が皆無なんですよね」
「なるほど。仕事で知り合う、とかもないんですか?」
「仕事も金融とか統計の仕事だから、本当に周りに女性が少ないんですよ。いても、男性に負けないキャリアを築きたい! もっと稼ぐぞ! みたいな荒ぶる女性ばかり。それで『ちょっとこれはまずいぞ』と思って婚活パーティーとか、お見合いパーティーとかああいうのに積極的に行ってみたんですね」
「僕が女性なら婚活パーティーに行って山本さんが出てきたら笑いますけどね」
「で、僕はまあそれなりに頑張っていてお金はたくさん稼いでいたので、いわゆる年収が高い人専用の婚活パーティーみたいなのに行くんですけど、そこで知り合う女の人にはまず最初に年収を聞かれるんですよね。預金額とか、海外にある資産とか。で、次に『家はどれくらいあけるんですか?』とか」
「すごい! 完全にお金目当てのやつだ! 稼いでさえくれれば、あとは家にいなくていい、みたいな」
「そうなんですよ。もう魚にエサあげている気分になるわけです。みんな『お金をくれー!』っていう感じでガツガツ来ますから」
「お金持っていたら持っていたで男性陣もつらいですね」
「それが男は男で全然『イケてない』んですよ。お金は持っているけど、遊び方を知らない、身だしなみに気を付けたことがない、っていう人たちばっかりなんで、とりあえず高いスーツ着て、頭にワックスつけてれば良いんでしょ、みたいな感じで、チンチクリンな髪型して来るんですよ。もちろん僕もその仲間なんですけどね。『俺もこんな感じで外から見られているのか……』って落ち込んだり。結局は売れ残る男性も女性もお互いさまなんですよね」
「でもそこで結婚が成立するカップルとかもいるんですよね?」
「もちろん良い出会いがあって、今じゃ幸せな家庭を築いている人たちもいますよ。でもその一方で、結婚したのは良いけど、奥さんの金遣いが死ぬほど荒いわ、知らない連中を家に連れて来るわですごいトラブって離婚するしないでもめているカップルもいますからね」
「俳優の高嶋政伸さんがそんな感じでもめていましたね」
「そうそう。まさにあれです。で、まあそんなふうに『こりゃ一生結婚できねえな』って絶望しはじめた時に、たまたま知人の紹介で知り合った女性が今の妻なんですよね。特に僕の仕事とか収入の話もしてないのにシンパシーが合った、って感じで」
「おお。すごい出会いですね」
「とにかくラッキーでしたね。婚活に絶望するわ、親からのプレッシャーはすごいわ、っていう中での出会いでしたから。ほんと運しかないと思います。実際、上手にめぐりあわないとなかなか結婚なんてうまくいかないですよ」
■山本さんが結婚して変わったこと
「結婚して何が変わりました?」
「まず、ちゃんと寝るようになりましたね。夜通し飲んだりで不規則な生活をしていたのが、仕事終わってまっすぐ家に帰るようになりました。あとは腹が減ったら牛丼食べたりとかそんな感じだったんですけど、食事もちゃんとしたものを取るようになって生活が改善するなかで、自分自身の心の立て直しができましたね」
「じゃあ友だちと飲むのとかも減りました?」
「そうですね。友だちからは『俺たちを捨てた!』とか言われるんですけど、そうじゃないんですよね。子育てしていると単純に時間がなくなっちゃうんですよ。子どもをお風呂に入れたり、寝かしつけたりしないといけないので、もし飲みに行くとしたら子どもを寝かした後、23時からとかになるんであんまり現実的じゃない。単純に時間がないだけで決して捨てたわけではないんだけど……」
「あと、街頭で聞いたら『一緒に住んでいると寂しくない』みたいな意見も多かったんですけどどうですか?」
そうですね。相談相手がいるっていうのは大きいです。家庭内の会話って自分の中では割と大きなウェイトを占めていて、そういう家族と過ごす時間みたいなのが仕事の時間と切り離されていて、オン・オフの切り替えができるようになりましたね。独身時代は仕事もプライベートも一緒でしたから」
「なるほど。ケンカとかはしないんですか?」
「妻が口腔(こうくう)外科医なのもあって論理的な人なんで、割と話し合いで回避できますね。お互いどれくらいの束縛まで許すかとか、お互いがどれくらい家庭に労力を割くかとかはちゃんと話し合って決めるべきですね。僕も妻も仕事をしているんで、お互いこれくらいなら仕事を削って家庭に費やせる、みたいな部分をちゃんと共有しておくとか。ただ、対話する事自体が億劫(おっくう)になってくるような関係になってくるとちょっと危ないですね」
「話し合いを持ち掛けられて面倒臭そうにする旦那さんって結構いそうですもんね」
「そうそう。ああいうのは良くない。まあ旦那が家庭を顧みない、奥さんの自立心が強すぎる、とかそういうのは不和の原因になりますね」
■子どもについて
3人のお子さんに囲まれる山本さん。
「子どもはやっぱりかわいいですか?」
「ええ、文句なしにかわいいです。長男が生まれた時はいろいろあってゆっくり実感する暇もなかったんですが、次男が生まれた時は感動の涙を流しましたからね」
「山本さんに涙があるのか……」
「ありますよ。『これが、自分が生きてきたことの証しか……!』って。変なヒップホップの歌詞みたいに『生まれてきたことに感謝』みたいな言葉が口から出てくるから自分でもビックリしました。あんなの人間のクズが口ずさむものだと思って生きてきた自分がばかでした。たぶん結婚生活で、ゆがんでいた自分が矯正されたのかもしれない」
「子どもがもともと好きだったんですよね?」
「そうなんですよ。子どもは大好きで、児童養護施設に寄付したりもしたし、こりゃ結婚はできなさそうだな、と思って里親の研修受けに行ったりもしましたね。それくらい子どもが好きだったので感慨深いです」
「子どもが出来て変わったことってありますか?」
「すさんだ心が治ってきました」
「笑う。でも確かに、ご結婚されてから山本さんの文章も随分優しくなりましたよね」
「なんかね、やっぱり子どもがいると『子どもに変なところは見せられない』って思うんですよ。子どもが大きくなって、僕の文章見たらどう思うんだろう、とかね。やっぱり恥ずかしいところは見せたくないし。子どもの目線も意識することで自分のことを客観視できるようになりましたね。独身の頃の自分を振り返って考えると随分偏っていたなあ、って思いますよ」
「なるほど。子どもの前ではちゃんとしよう、みたいな。じゃあお子さんは優しい子に育っているんですかね」
「それがね、僕、おやじも親戚も江戸っ子だからみんな口が悪いんですよ。もう普通の会話が悪口みたいに聞こえるんですね。『なんだ青白い顔しやがって! 元気ねえのか!』とか、『勉強するか死ぬかどっちかにしろ!』とか。それって僕らからしたら挨拶(あいさつ)みたいなものなんですけど。僕もそういう環境で育ったもんだからご存じの通り口が悪くて、子どもにも少しうつっちゃっているんですよね……。『山本さんのお子さんは怖い』とか言われたりして……。確かに幼稚園に迎えにいくと、息子がほかの児童に『早く用意しないと夜になって酔っ払いがくるぞ』とかあおっているのを見て、ああ、もう……」
「やっぱり遺伝なのか……。お子さんも将来は名うての論客になるかもしれん」
■少子高齢化をどうするか
「でも実際、どうしたものなんですかね。結婚しないのって。山本さんなんかはもう『結婚最高ー!』って感じでしょう」
「そうですね。僕自身に関していえば独身時代には絶対に戻りたくないし、今の妻とも、もっと早く知り合ってもっと早く結婚していたかったくらいです。ただ、結婚しないのももちろん個人の自由だし、子どもは授かりものなんで難しいところもありますが、結婚しない派の人も完全に割り切れているならともかく、少しでも結婚に未練があるなら40代とかになってあとからきますよ。ガーンと。同窓会行っても結婚しているグループと独身グループで会話がかみ合わなくなるし遊ぶ相手もどんどん減るし。もちろん望んでも結婚できない人はいるわけですし『絶対にしろ!』とは言いませんけど、でも結婚できる立場にいる人はした方が良いと思っています」
「でも結婚はともかく、子どもも育てるとなるとすごくお金がかかるじゃないですか。お国は何しているんでしょうかね。まあ僕みたいな素人が言うのもあれですが、教育にかかるお金なんて全部無料化すれば良いのに、とか思いますよ」
「これがね、国は割とやれることはやっているんですよね。かつてだとエンゼルプランとか新エンゼルプランとか。不十分だと言われながらも、できることはやってきてはいる。少子化をどうしたら食い止められるか、っていうのは割と研究されているし対策もわかっているんだけど、じゃあどこから予算を持ってくるかっていう問題があって。とはいえ、私たち団塊ジュニアの世代の人口のボリュームゾーンで出生率上げられなかったからこれからは、もうどう頑張っても少子高齢化時代が来るのは確定しているんですが」
「ふむ。今の日本ってお年寄りの人が大部分の資産を握っているのに、社会保障費だってお年寄り向けの医療費が莫大(ばくだい)な予算持っていっているわけじゃないですか。その辺を少し子育て世帯にまわしたら、とか思うんですけどそういうわけにはいかないんですかね」
「うーん、例えば、旧ソ連がゴルバチョフの時代にペレストロイカをやって、医療保障を全部やめて病院を有料にしたら、ロシア人男性の平均寿命63~64歳が58歳まで下がったんです。医療を受けられないようになった人たちが何百万人って死にましたから。要するに老人の社会保障費を削るってことは『死ね!』って言っているのと同じことなんですよね。社会で元気に働けなくなった老人にあげる生活費である年金をあげないわけなので、よく考えると当たり前の話ですが」
「おお……。シビアな問題ですね……。じゃあ独身世帯に『独身税』みたいなのかけるとか……?」
「それはあり得ますね。たぶん来るんじゃないかと思いますよ、独身税」
「独身税か……。まあ金額にもよりますけど僕は全然取られても『仕方ないな』って思えますね」
「30代のバリバリ働き盛りの時に子育てすることになるケースが多いわけじゃないですか。子育てしてない人はそれだけエネルギーを仕事に費やせるからその分だけ稼げるっていう考え方もできますからね。その分だけ多く税金を取っても良いじゃんっていう。それを子育てしている人にまわす、とかね。結婚しているしていないにかかわらず。結婚しないで子育てしている、でも生活は苦しいって、本来はおかしいじゃないですか。生まれてきた子どもには何の罪もないのに」
「なるほど。テレビとかでよく大家族モノとか放送しているじゃないですか。あれってやっぱりどこも生活が苦しそうだったりして。ああいうの見ると『子育て大変だな……』って尻込みしちゃう人が増えそう」
「そうですね。あれだけ子どもがたくさんいたら、まず共働きは不可能だから生活だって苦しくなるし、家が散らかるのなんて当然ですよ。子どもが5人も6人もいて完璧になんてできるわけがない。学校や習い事の送り迎えだけで大変ですよ。食事はさせなきゃいけない、風呂は入れないといけない、寝かせないといけない」
「ネットの風潮もありますよね。子育て中の芸能人のブログも『手抜きご飯だ!』『子どもがかわいそう』とかってすぐ批判されたり。子育てなんて多少手抜きで良いと思うんですけどね。僕も子どもの頃、土曜日の昼ご飯なんてインスタントラーメンに卵とハム放り込んだもの食べていましたけど別に元気に成長しましたし。完璧にやらなきゃって思い込みすぎて育児ノイローゼとかになっちゃったら本末転倒じゃないですか」
「そうですね。僕はおかげさまでお金だけはあるので、お手伝いさんにお願いしたりしてなんとかやっていますけど、子ども3人いて全部自分でやるとなると無理でしょうね」
「ほんとですよ。だから山本さんみたいにお金を持っている人がばんばん子ども作るべきです」
「ええ。4人目も作るつもりですよ」
「マジで」
■自分の親にも聞いてみる
と、いうわけでこれまでご年配夫婦の方や、山本一郎さんにいろいろと結婚について聞いてきましたが、最後にこの人に聞いて終わりにしたいと思います。
「あ、もしもし? おかん?」
はい。僕の母親です。
編集担当に「ヨッピーさんも自分のご両親に聞いてみてくださいよ」って言われました。なにこれ。嫌すぎる。
ヨ「あのさ、ちょっと聞いておきたいねんけど、おかんが結婚して良かったことってなに?」
母「なんでそんなこと聞くん? あんたもう結婚せんつもり?」
ヨ「いや、そういうわけじゃないけど、まあ参考までに」
母「なんなん。あんた産んでほしくなかったん? あんたが産まれただけでもええことやないの」
ヨ「あーやっぱりそうなんや」
母「そらそうや。あんたも早く親になったらわかるわ」
ヨ「なるほどね……」
母「いつまでもフラフラしてんと、さっさと面倒見てくれる女の子見つけんとアンタみたいなもんはほんまどこで何してるかよくわからんし、誰かがそばにいてくれる方がお母さんもよっぽど安心できるわ。いつ結婚すんの」
ヨ「はい」
母「はい、じゃなくて。アテはあるんかいな」
ヨ「はい」
母「あ、そうや。結婚してええことあるわ。親孝行や。親孝行になるがな。それで十分やないの。そろそろ親孝行してくれんか」
「はい。前向きに対処いたします」
【結論】
少なくとも結婚は、親孝行にはなる!
※この記事はYahoo! スマホガイド内「スマホの川流れ」コーナーにて配信された記事を再掲したものです

ヨッピー(Twitter:@yoppymodel)+有限会社ノオト
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