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インドネシア地震 津波観測用ブイ作動せず3月4日 7時42分
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2004年のインド洋大津波の被害を受けてインドネシア沖に設置された津波観測用の20基余りのブイが、2日に発生した地震では、故障のため1基も作動しなかったことが分かり、今後、津波への防災体制の見直しを迫られるものとみられます。
インドネシアでは、2004年のインド洋大津波で16万人以上が犠牲になったことを受け、日本などの技術的な支援も得て津波の早期警戒システムを構築し、22基の津波観測用のブイを沖合に設置しています。
インドネシアの国家災害対策庁によりますと、2日にインドネシアのスマトラ島沖を震源とするマグニチュード7.8の地震が起きた際、このブイが1基も作動しなかったということです。沖合でブイが計測した津波の高さが首都ジャカルタの気象当局に送信されるはずでしたが、予算不足からブイのメンテナンスが十分に行われておらず、故障したままになっていて、気象当局は津波のデータが把握できなかったということです。このため、住民に呼びかけた津波への警戒を解除するのに時間がかかるなど影響が出たとしています。
2日の地震では、警戒情報が出されたあとも一部の住民が海面の状況を確認に行くなど、防災意識の低さも指摘されており、インドネシア政府は防災体制の見直しを迫られるものとみられます。
インドネシアの国家災害対策庁によりますと、2日にインドネシアのスマトラ島沖を震源とするマグニチュード7.8の地震が起きた際、このブイが1基も作動しなかったということです。沖合でブイが計測した津波の高さが首都ジャカルタの気象当局に送信されるはずでしたが、予算不足からブイのメンテナンスが十分に行われておらず、故障したままになっていて、気象当局は津波のデータが把握できなかったということです。このため、住民に呼びかけた津波への警戒を解除するのに時間がかかるなど影響が出たとしています。
2日の地震では、警戒情報が出されたあとも一部の住民が海面の状況を確認に行くなど、防災意識の低さも指摘されており、インドネシア政府は防災体制の見直しを迫られるものとみられます。