凍土遮水壁凍結、規制委が認める
原子力規制委員会は3日の検討会で、東京電力福島第1原発1〜4号機の周りの土壌を凍らせて地下水の流入を抑える「凍土遮水壁」について、海側部分から凍結することを了承した。規制委は早ければ今月中にも東電の計画を認可する見通し。東電は規制委の認可を受け、海側からの「部分凍結」を開始する。
東電はこの日の検討会で、凍土遮水壁(総延長約1.5キロ)のうち、海側約690メートルと山側の大部分を段階的に凍結する方針を説明。完全に壁を造った場合、壁の内側の地下水位が下がり、建屋内の汚染水の水位が高くなって建屋から外へあふれ出す恐れがあるため、未凍結部分を7カ所残し、水位データを観測するとした。
規制委はこの段階までは了承し、未凍結部分を凍らせる最終段階については、改めて検討する。【鳥井真平】