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立ち位置は「改憲」 

 公明党の漆原良夫中央幹事会長は3日の記者会見で、憲法改正に関する公明党の立ち位置について問われ「護憲か改憲かと言われれば改憲に属すると思う」と述べた。公明党が改憲勢力の一角であるという認識を示した。

     漆原氏は「(憲法制定から)70年もたって憲法が老朽化している可能性がある。内容を現代に合わせていく必要性はある」と主張。「わが党は加憲主義」と語り、現行憲法を尊重した上で新たな条文を加える公明党の立場を強調した。

     安倍晋三首相が在任中の改憲を目指すと表明したことについては「改憲を党是とする自民党の総裁としての発言で『まずい』ことはない」と指摘。ただ「バラバラの野党に結集軸を与えることになりはしないかと心配している」と述べ、野党が参院選で「改憲阻止」で結集する可能性に懸念を示した。

     公明党は、2014年衆院選の選挙公約で「加憲」の対象として環境権などを例示。憲法9条については、戦争放棄の1項、戦力不保持の2項は残したまま、自衛隊の存在を盛り込むことなどを「慎重に検討する」とした。

     ただ、環境権は欧州で開発や投資の妨げになっているとの指摘を受け慎重姿勢に転じた。9条加憲も昨年の安全保障関連法の成立で「改正の必要はなくなった」(幹部)と主張している。【横田愛】

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