マリオットの最高級ホテル誘致 観光の起爆剤に
奈良県などは3日、奈良市中心部の県有地で誘致を進めていた国際高級ホテルについて、米ホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」が展開する最高級ブランド「JWマリオットホテル」に決まったと発表した。JWマリオットは世界27カ国に展開し、日本には初の進出。東京五輪が開かれる2020年開業を目指す。
ホテル予定地は県営プールと県警奈良署の跡地計約3.1ヘクタールのうち、北側4000平方メートル。地上7階建てで外観には寺社建築の要素を取り入れる。客室は150室で、要人が宿泊するエグゼクティブルーム、プールやバーなども設ける。付近には世界遺産の平城宮跡があり、奈良公園や東大寺にも約3キロ。
県は高級ホテル誘致を観光の起爆剤にしようと、14年に不動産開発大手「森トラスト」(東京)を開発主体に選定していた。県と同社は近く土地の譲渡契約を交わす。
県はホテルに併設して2000人収容できる会議場のほか観光施設や駐車場、バスターミナルを約220億円かけて建設。NHK奈良放送局も移転し、一体的に整備する。【伊澤拓也】