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MRJ 米への移動前倒しへ

03月03日 19時12分

約半世紀ぶりの国産旅客機としてMRJの開発にあたる三菱航空機は、航空会社への引き渡しを再来年に間に合わせるため、本格的な飛行試験を行うアメリカへの機体の移動を、ことしの夏に前倒しする方針です。
これは三菱航空機の森本浩通社長がNHKの取材に対して明らかにしたものです。
去年11月に初飛行を実施したMRJは、今後、アメリカで本格的な飛行試験が予定されていて、再来年としている航空会社の納入時期を守るうえで、この試験を計画通り進められるかが大きな課題になっています。
これについて森本社長は「事前に日本で行う予定だった試験項目を簡素化して、その分アメリカでの試験を増やすことによって、ことし夏にMRJの機体を持っていけないか検討している」と述べて、これまでことし秋以降としていたアメリカに機体を運ぶ時期の前倒しを検討していることを明らかにしました。
さらに、森本社長は飛行試験をスムーズに進めるためアメリカ・シアトルに設ける研究開発拠点の人員を、当初の計画の150人から200人規模に増やす方針も示しました。
MRJの納入時期はこれまで4回にわたって延期されていて、これ以上の遅れは受注活動に影響を及ぼしかねないだけに、開発スケジュールをどれだけ効率的に進められるかが問われることになります。

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