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長野電鉄で事故、6時間半不通 通勤通学に影響

人身事故が起きた踏切を通り過ぎて停車した電車。奥は本郷駅=3日午前9時、長野市三輪人身事故が起きた踏切を通り過ぎて停車した電車。奥は本郷駅=3日午前9時、長野市三輪
 3日午前6時27分、長野市三輪8の長野電鉄長野線「五所久保踏切」付近で、女性が電車にはねられた。長野中央署によると、長野市の女性(46)が脳挫滅で死亡した。警察による実況見分などの影響で、同線長野―須坂間は約6時間半にわたり運休し、同日午後1時に運行を再開した。朝の通勤、通学時間帯の列車が運休したことで、多くの人に影響が出た。

 現場は本郷駅から300メートルほど西側にある、遮断機や警報器がない「第4種踏切」。同署によると、同6時21分に長野駅を出発した信州中野行きの列車が、五所久保踏切付近の線路上にいた女性をはねた。乗客、乗員にけがはなかった。同署は女性は自殺した可能性が高いとみている。

 長野電鉄運輸課によると、事故を起こした列車は3両編成で、乗客約200人、男性の運転士1人が乗っていた。

 国土交通省によると、第4種踏切で死亡事故が起きた場合、運輸安全委員会の調査対象になる可能性がある。同課は調査に備えるためとし、現場にとどめておいた事故車両を3日午後に現場から動かした。

(3月3日)

長野県のニュース(3月3日)