ダイヤ改正で「中央線快速」の本数が減るワケ

多摩地域は実は人口減で地盤沈下している!?

3月のダイヤ改正で、JR東日本は中央線快速電車の本数を減らす(写真:Yokokaru/PIXTTA)

JR中央快速線(以下中央線)といえば、中央特快・青梅特快が停車しない駅でさえ、10分待たずに次の列車が来る、という利便性で人気の高い路線だ。3月26日に行われるダイヤ改正で、その中央線の運転本数が減る。

JR東日本は、ダイヤ改正でおおむね10時~15時台の中央線の列車本数を1時間あたり1本から2本削減すると発表している。列車の本数を削減するのは立川~高尾間で、このほかに9時~10時台の東京~武蔵小金井駅間も本数を減らす。

午前中から午後にかけての中央線は、朝ラッシュ時ほど混雑しているわけではない。しかし、なぜ列車本数を削減するのだろうか。

多摩地域では人口が減っている

JR東日本八王子支社に問い合わせてみると、「この時間帯の利用状況が少ないのを見て削減を決めました」という。たしかに、朝ラッシュ時ほどの利用は見込めない。しかし、それはどの路線も同じだ。列車の本数を削減するような状況が沿線にあるのだろうか。

実は、中央線の通る多摩地域は人口が減少しつつある。日本経済新聞の2月27日付け朝刊によると、2010年の国勢調査と2015年の国勢調査を比較して、立川市では4280人、八王子市では3525人、国立市では2236人減少しているという。

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