リーディアは3月3日、首都高速でiPhone6sの回線速度調査を行った結果を公表しました。iPhone6s発売直後の昨年9月に実施した調査と比べ、各社の通信速度が向上しています。auが下り平均速度で前回の最下位からトップに浮上したものの、上りではソフトバンクとドコモに大きく引き離される結果となりました。
下りはau、上りはソフトバンクが最速!
調査は2月22日に、首都高速道路の大井PAから湾岸線を通り、都心環状線を周回するルートで、大手3キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)のiPhone6sとRFスキャナを使って回線速度を測定しています。
平均受信速度(下り)は、auが30.5Mbpsで最速、以下ドコモが27.7Mbps、ソフトバンクが25.3Mbpsと続いています。
その逆の順位となったのが平均送信速度(上り)の結果で、ソフトバンクが9.8Mbpsで最速、ドコモが9.5Mbpsで続き、auが4.3Mbpsと大きく引き離されています。
昨年9月、iPhone6s発売直後と比較
iPhone6sの発売直後である2015年9月26日に実施した、同様の条件での調査結果と、平均受信速度(下り)で比較したのが以下のグラフです。
左が2015年9月、右が2016年2月の結果(リーディアの資料をもとに作成)
各社とも、回線速度が向上しているのがわかりますが、前回は18.3Mbpsで最下位だったauが今回トップに立っているのが目立ちます。
各社の回線速度向上についてリーディアは、以下のように分析しています。
- au: WiMAX2+上のキャリアアグリゲーション技術利用による効果
- ドコモ:2.1GHz帯15MHz幅の展開が進んだ効果
- ソフトバンク:FDD-LTEの900MHz帯5MHz幅が全て10MHz幅へ拡張され、TDD-LTEでも2.5GHz帯の20MHz幅と10MHz幅で充実。
今後は各社のキャリアアグリゲーション活用が回線品質向上を左右
最近、ドコモが3つの周波数帯域を束ねるキャリアアグリゲーションを活用した下り最速375Mbpsのサービスを6月に開始すると発表しましたが、今後は各社、キャリアアグリゲ―ション活用が回線品質向上を左右するカギとなりそうです。
Source:リーディア
(hato)