中国の原発がヤバいことになっている〜素人同然の技術者たちが、異常なスピードで建設中いつ爆発が起きてもおかしくない

2016年03月03日(木) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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25基を建設中

たしかに習近平時代になってから、中国経済の失速が止まらないのは事実だ。今年1月にはダボス会議で、あのジョージ・ソロス氏が「中国経済のハードランディングが迫っている」と警告したことは、記憶に新しい。

そんな中で、前述のように習近平主席は、原発建設を中国経済復活の足がかりにしようとしている。現在世界で建設中の原発66基中、3分の1を超す25基が中国国内なのである。

前出の後藤氏が指摘する。

「中国の原発建設のスピードは異常です。これほど原発建設を加速化させれば、ただでさえ危険なのに、危険はさらに倍増します。

通常、原発の試作機というのは、1基導入しただけで、さまざまなトラブルが生じます。そうしたトラブルに一つひとつ対応しながら、改良に改良を重ねて完成させていくわけですが、いまの中国のやり方では、そうしたトラブルを改善する人的、時間的な余裕がまったくない。

その結果、同じようなリスクを孕んだ原発が、次々と稼動することになるのです」

上図を見ても明らかなように、中国の原発は、東シナ海の沿岸にズラリ並んでいる。その海の向こうは日本だ。

「中国の原発で事故が発生すれば当然、日本にも大きな影響が出ます。PM2・5の被害が日本に及んでいるように、放射性物質が、海と空からどんどん日本中にやってきます」(同・後藤氏)

日本にとって、まさに「悪夢のシナリオ」である。

まもなく福島原発の事故から5年を迎えるが、中国にその教訓を汲み取る謙虚さはまったくない。中国の原発は、いつ爆発が起きても、何の不思議もないのだ。

「週刊現代」2016年3月5日号より

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