かごしま水族館近くの海に現れる
鹿児島市のかごしま水族館近くの鹿児島湾で2日、深海魚「テンガイハタ」が泳いでいるのが見つかった。鹿児島湾の最深部に生息しているとみられ、生きた状態で見つかることは極めて珍しいという。3日には死んでいるのが分かったが、かごしま水族館は体の特徴などを調べたい考えだ。
テンガイハタはフリソデウオ科の魚。2日午後、水族館わきのイルカ水路北側で、通りかかった人が見慣れない魚を見つけ、水族館職員に知らせた。
かごしま水族館によると、見つかったテンガイハタは全長1.4メートル。体を縦にして水面近くで泳いでいた。撮影するダイバーの動きにも反応したという。今回、水面近くに浮上することが分かったが、理由は不明という。
テンガイハタはイルカ水路に運ばれ、3日朝まで泳いでいるのが確認されていたが、その後、水路の底で死んだ状態で発見された。かごしま水族館は「テンガイハタはたまに網にかかることはあるが、生きた状態で見つかるのは極めて貴重な機会。体の特徴などを詳しく調べたい」としている。【津島史人】