ワシントン=佐藤武嗣
2016年3月4日05時07分
米大統領選の予備選挙などが集中した1日のスーパーチューズデーで、共和党の候補者指名獲得を目指すトランプ氏が大きく躍進したことで、同党主流派が激しく動揺している。党のベテラン議員が、トランプ氏阻止のため、これまで敵視してきた非主流派のクルーズ上院議員への結集を呼びかけるなど、異常な事態が起きている。
「トランプ氏を阻止する唯一の方法として、クルーズ氏に結集するしかないだろう」。共和党のグラハム上院議員はスーパーチューズデーの結果を受け、出演したテレビで語った。
グラハム氏は連邦議会議員を20年以上務める、共和党主流派のベテラン議員だ。保守の草の根運動「茶会」の支持を受け、党執行部を公然と批判する保守強硬派のクルーズ氏を敵視。かつては「上院でクルーズ氏を殺しても、上院の裁判では有罪にならない」と発言したほどだ。
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朝日新聞国際報道部
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