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管理者:mogmog
お別れ式 - DoctorK
2016/03/01 (Tue) 05:50:18
水上響子 十八歳彼女は親の顔を知らない。
赤ちゃんの時に孤児院に捨てられていたのだ。
以来彼女は天涯孤独に生きていた。

成績は優秀、部活の水泳部でも全国トップレベルの成績を残していた。

容姿も美人そのもの、腰まである黒髪のロングヘア、顔は女優の有村架純似、スタイルについても抜群で、胸はEカップ、腰はきゅっとくびれており、お尻はいわゆる安産型。「正直水泳部の割に出ている所は出ているなあ」という周りの声もあった。

そんな彼女を引き取りたいという夫婦が現れた。
生物学の権威、月村恭介博士四十歳、その妻玲子三十五歳である。
月村博士は生物を受精卵まで退化させる技術を最近発明し、ノーベル賞の受賞を受けたばかりである。

響子自身、申し出は嬉しかった。ずっと親がいない生活をしていた。
周りの子が親と仲良く暮らしているのを見て、正直なところ寂しくなる時が多かった。
だからずっと親との生活には憧れていた。
しかしながら、月村家での引き取り後の生活、いや人生が特殊だった。

実は月村博士は無精子病で子供は作れない。
ずっと不妊治療をしてきたが効果が無かった。月村博士は妻に赤ちゃんを妊娠させたいと強く望んでおり、妻の玲子もまたそれを望んでいた。
そこで考え出したのが、博士の発明した生物を受精卵に退化させる技術で人間を受精卵に退化させ、妻の子宮に受精卵を着床させるというものだった。

響子はその技術で人生をリセットする形になるのである。
お別れ式 その② - DoctorK
2016/03/01 (Tue) 06:42:44
響子自身、その話を聞いたとき、驚きを隠せなかったし、ためらいもあった。これまでの自分の人生を棒に振ることになるからだ。
引き取りの話については一週間悩んだ。

引き取りの話があった一週間後、午後十時。
響子の孤児院の院長室前に響子はジャージ姿で立っていた。
響子は意を決して院長室のドアをノックした。

響子
「院長先生、響子です。入ってよいですか。」
院長
「響子ちゃん?どうぞ?」

響子中に入る。

院長
「響子ちゃん?どうしたの?こんな遅くに」
響子
「この間の引き取りの話なんですが・・」
院長
「ああ、こないだの非常識な話ね。断る気になったんだ。」
響子
「いえ、受けることにします。」
院長
「えぇ!なんで!」
響子
「私やっぱり親との温かい暮らしをしたいんです。人生をやり直すことになってもかまいません。」
院長
「そう・・わかった・・」
響子
「院長先生・・今までありがとうございました。」

院長は無言で響子を抱きしめた。

それから、響子は自室に戻り、部屋の整理を始めた。
月村博士から人生をリセットするにあたり、今までの持ち物を全て処分するように言われていたからだ。
しかも、受精卵に退化後、月村博士が響子の死亡届を「病死」として出す手はずになっている。
水上響子という人間はこの世から完全に消えるのだ。

響子は机に飾ってある写真立てを見た。
水泳部の全国大会で三位になったとき、部活の仲の良い仲間と撮ったものである。
その写真を見たとき、響子の目から涙がこぼれた。
このまま自分は全ての人の記憶から消えるということに一抹の悲しさを覚えた。しばらく響子の手が止まった。

一時間後、響子はあることを思いついた。
みんなの記憶に残る方法を。







お別れ式 その③ - DoctorK
2016/03/01 (Tue) 07:09:27
7月21日、金曜日、今日は一学期の最終日である。

響子の三年四組のクラスメイトは響子からのLINEによって、空き教室に呼び出された。
教室にはクラスメイトだけ、教師はいない。
この場に教師がいれば、これから行われるハレンチな行事など絶対に許さないだろう。

クラスメイトの前で、夏服の制服姿の響子は立っていた。
響子の横の教卓には、水泳部で使用していたスクール水着、水泳部のジャージ、体操着、通学用の革靴が置いてある。そして教卓の横には何故か、大型のシュレッダーがあった。

クラスメイト女子①
「響子・・本気なの?」
響子
「うん・・みんなに覚えていてほしいの。私という人間が存在したことを」
クラスメイト女子②
「でも男子まで呼ばなくても・・男子が襲い掛かってきたらどうするの?」
響子
「空手部の和美にガードはお願いしてあるよ。まぁ仮に襲われても受精卵に戻るから関係ないんだけどね」
和美
「響子・・」
クラスメイト男子①
「どうでもいいから早く始めろよ!」
和美
「あんた達!響子がどんな気持ちでいるかわからないの!」
響子
「和美・・いいよ・・ありがとう・・じゃあ始めるよ」

響子はそういうと教卓にかけてあるスクール水着、水泳部のジャージ、体操着を大型シュレッダーに入れていった。
革靴はナイフで足を入れるところに切り口を入れ割いていき、一枚の皮にした段階で入れた。
大きな音を立てて、入れた衣類を砕いていった。
そして響子は履いている内履き、紺の靴下も脱ぎ、同じように入れていった。

響子
「裸足だと、教室の床はひんやりしてるね」
「これで私の財産は今身に着けている制服と下着だけです。」
「これから、私はこれも全部脱いでハダカになります。」
「噂で知っている人もいるかもしれませんが、私は受精卵に退化して、人生をリセットします。死亡届も出します。私という人間はこの世から一度完全に消えます。でも仲良くしてくれたみんなには私を覚えていてほしいんです。私という人間がいたことを、だから私はありのままの姿を見せます。私のすべてを、しっかり目に焼き付けてください。」
「シュレッダーで衣服を処分するのは、後戻り出来ない状態になるためです。」
「じゃあ始めます。」

そういって、響子は制服のリボンに手をかけた。

作者
皆さん、ここまでどうでしたか?
ご指摘、感想を頂けると幸いです。



Re: お別れ式 - とら
2016/03/01 (Tue) 20:25:38
 受精卵化して生まれ直した人間が前と同じと限らないなら、それって死ぬのと同じ意味では、と思っていた自分としてはまさにどストレートなものを出されて気分ですw

 正直、恐いもの見たさな感覚がくすぐられていますね~
Re: お別れ式 - Doctor k
2016/03/01 (Tue) 20:55:32
とらさん返信ありがとうございます。
続きについては今準備中です。
もし、とらさんがお別れ式の現場にいるクラスメイトなら、どんな気分になりそうですか?
Re: お別れ式 - とら
2016/03/01 (Tue) 22:35:18
 色々考えられますね~。女の子の裸が見れてラッキー♪とか最初は思ってて、若返りの過程を見ていく事でそんな風に思っていた自分に恥じ入るかもしれないですし。
 あるいは受精卵になって消えるのなんて止めろよ、とかもう幼児か乳児になってしまった段階で我慢できずに叫んだりしたり。
 もしかしたら服を脱いだ響子に自分の上着を掛けてやったりするかもしれませんね。
お別れ式 その④ - DoctorK
2016/03/02 (Wed) 20:00:27
響子は制服の赤いリボンを解き始めた。
首から引き抜き、シュレッダーに入れた。
そのまま紺のスカートのファスナーを下まで下す。
スカートが床にファサと音を立てて床に落ちた。
その結果、水色のパンツが露わになる。
一部の男子が色めきだすが、響子は気にせずスカートを拾い上げシュレッダーに入れた。そのままブラウスのボタンを外し始めた。
最後のボタンを外すと、水色のブラジャー、豊かな胸の谷間が露わになる。
ブラウスから腕を引き抜き、シュレッダーに入れた。
これで上下下着のみになった。
響子の顔は真っ赤になっている。目には涙がうっすら滲んでいる。
年頃の女子が人前で肌を曝しているのた。恥ずかしくないわけがない。
それでも響子は手を止めない。前かがみになり、後ろに手を回しブラジャーのホックを外した。
水色のブラジャーが床に落ちる。
響子の豊かな白い乳房が重力に負け、プルンと飛び出す。
響子はブラジャーを右手で拾い上げ正面を向いた。
ピンク色の乳首がはっきり見えているが、響子はそのままブラジャーをシュレッダーに入れた。
男子も最初は騒がしかったが、響子の覚悟を感じたのか静かになっていた。
これで響子が身に着けているは水色のパンツだけである。
響子はパンツに手をかけたが、そこで手が止まってしまった。
恥ずかしさからだろうか?
数十秒後、響子は後ろを向いた。そしてパンツを下し始めた。
プルンと白いお餅のようなお尻が露わになる。
響子はパンツから両足を引き抜き、パンツをシュレッダーに入れた。
そのあと響子は正面を向いた。両手で股間を隠してる。
呼吸は荒い。
そして響子は両手を腰に当てた。
股間の茂みが露わになる。

響子
「これでハダカを隠すことが出来なくなりました・・」
「後戻りできません・・私のありのままの姿を目に焼き付けてください・・」

クラス全員が息を飲んで響子を見た。

響子
「あと十分ぐらいで父が肉体退化装置を持ってきます・・それでお別れだね・・」

和美
「ねぇ!みんなで最後に集合写真を撮らない!?響子を中心にして」

響子
「え?・・」

和美
「写真があれば、みんな忘れないよ!」
「ねぇ!みんな!」

響子
「みんな・・」

クラス全員が響子の周りに集まった。
響子は中腰になり、正面を向く。

和美は自分のスマホをみんなに向けた。

和美
「じゃあみんな!こっち向いて!」

パシャ!
みんな笑顔だった。
響子も目に涙を浮かべていたが、精一杯の笑顔だった。

作者後記
続きです。
拙い文書ですいません。
感想、指摘待ってます。



Re: お別れ式 - ケン
2016/03/02 (Wed) 23:04:23
受精卵にするシチュって強制的にされる場合、望んでなる場合が主に考えられますがこれについては悩みながらもそれを選択するというのがまた新しい切り口ですね。

両親となる人物の年齢がやや高めなのがまた不妊で悩む過程としてはリアルですね。
ただ母親となる人物の年齢が35なので妊娠ができない訳ではないが安全な出産を視野に入れるとなると少し気がかりかも・・・若返りの技術があるのなら母親も若くなるのかなと想像しています。

それにしても少しずつ受精卵になるリミットに向けて不安と葛藤しながらという心理がまるで死刑執行の直前のようなシリアスな雰囲気にも感じますね。
今までの自分の人生を無かったことにするのだから実質的には近いものかもしれませんけどね
Re: お別れ式 - Doctor K
2016/03/02 (Wed) 23:40:22
とらさん返信ありがとうございます。
また指摘もありがとうございます。
今回少し反省してます。響子がハダカになっていく描写が細かすぎたかなと

あととらさんに質問です。
響子が最後の写真では、どんなポーズになったと感じましたか?
Re: お別れ式 - DoctorK
2016/03/03 (Thu) 06:39:26
失礼しました。
とらさんではなくケンさんでした。
大変失礼しました。
お別れ式 その⑤ - DoctorK
2016/03/03 (Thu) 15:55:38
トントン!

空き教室の入り口を誰かがノックした。

月村博士
「響子さん?終わったかい?入ってよいか?」
響子
「はい・・よいですよ・・」

ガラッと音を立てて教室の引き戸が開いた。
そこには白衣姿の男性が立っていた。
月村博士である。
手には大型のボストンバックを持っている。
裸の響子を見ても顔色変えず喋り出す。

月村
「響子・・覚悟はいいね・・」
響子
「はい・・お願いします。」
「みんなも私の最期見ててください。」

月村博士はボストンバックを開けた。
バックの中には直径80cmほどの丸い箱が入っていた。
博士はそれを取り出す。
厚さは20cmほどだ。その箱は上部が蓋になっている。
博士はその箱を床に置き蓋を開けた。

月村博士
「響子・・これが肉体退化装置だ。その箱の中に入りなさい」
響子
「わかりました・・」

響子は箱の中に両足を入れ、気を付けのポーズをした。

月村博士
「じゃ・・スイッチを入れるよ・・」

博士は箱に隅にある赤いスイッチを押した。
その途端、箱から光が発生した。
光は天井に向かい、響子の体を照らしている。

響子の体に変化が出始めた。
身長がだんだん縮み始めた。
体の肉付きもだんだん丸みがなくなっていく。
自己主張が激しかった乳房やお尻も風船が萎むように縮んでいく。
股間の茂みもなり、プリッとした女性器が露わになる。
クラスメイト全員その様子をしっかりと見ている。

数分後、響子の肉体は6歳程度になる。
身長は120センチ程度、体の丸みはない。
元のむっちりとした体形から見たら、ガリガリという感じだ。

そこから3歳の幼児、1歳の乳児の肉体に若返っていく・・
ついには全く姿が見えなくなり、光が消えた。
響子は受精卵になったのだ・・

月村博士は装置に蓋をしてボストンバックにしまう。

月村博士
「これでお別れ式は終了です・・」
「皆さん響子と今までありがとうございました・・」

月村博士は空き教室の戸を開け、教室から静かに出て行った。

クラスメイトは茫然と立ち尽くすだけだった。
お別れ式 その⑥ - DoctorK
2016/03/03 (Thu) 16:50:41
月村博士は学校を出た後、そのまま市役所に向かい、死亡届を提出した。
これで公的に水上響子は死亡した。

その後、月村博士は帰宅した。
自宅には妻の玲子が待っていた。しかしながら、その姿は以前孤児院で見せたものとは違い若返っていた。
響子の肉体を退化させた装置を事前に使用し10歳若返ったのだ。
安全に妊娠を完了するためだ。

玲子
「あなた、お帰りなさい・・あの・・響子さんは」
月村博士
「この中だ・・」

ボストンバックをあけ、肉体退化装置を取り出した。

月村博士
「すぐに妊娠実験に取り掛かろう。」
玲子
「ねぇ、私達は神を冒涜することをしているのでは・・」
月村博士
「そのことは既に話し合ったろ!もう引き返せないところまできているんだ。」
玲子
「・・・」
月村博士
「さあ、実験室に行こう・・」

月村博士は実験室に向かった。無言で玲子はついていった。

二人は実験室に入る。玲子は服を脱ぎ全裸になった。
実験室のベットに玲子は仰向けになった。
月村博士は大きめの注射器を持っている。
その注射器の中には受精卵と妊娠を促進する特殊な薬が入っている。
博士は注射器を玲子の膣に注射器を挿入した。
玲子は若干顔をしかめた。
月村博士は注射器のピストンを押し込んだ。

月村博士
「これで実験は終了だ・・一時間後、妊娠を確認しよう・・」
「特殊な薬を使っているから、すぐに妊娠を確認できる。」
玲子
「はい・・」

一時間後、玲子は無事に妊娠した。

翌年の5月31日、月村夫妻の間に元気な女の子が誕生した。
五月生まれなので「五月(さつき)」と名付けられた。

作者後記
とりあえず、一旦区切りを付けます。
この後に響子のクラスの同窓会を書こうと考えています。
そこでは響子いや月村五月も出席させようと考えています。
何年後ぐらいが妥当でしょうか?
わざわざ聞くことではないかもしれませんが・・
Re: お別れ式 - とら
2016/03/03 (Thu) 22:15:19
エグいと感じる話でしたが、面白かったですよ~
月村夫妻が良心の呵責を感じつつも、やってるのが実に人間っぽいですね
Re: お別れ式 - Doctor K
2016/03/04 (Fri) 04:41:41
とらさん返信ありがとうございます。
エピローグで同窓会編を書こうか考えています。
何年後ぐらいが妥当と思いますか?