japanese_record
画像引用:eil.com


アナログレコードは今でも世界中に根強いファンがたくさんいてコレクターアイテムとしても人気があります。
海外のミュージシャンのアルバムを日本で販売する際に日本国内でプレスされたレコードは海外のコレクターの中でも一定の評価があるらしく海外の音楽ファンが日本のレコードについて語っていました。



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●ポートランド、オレゴン州、アメリカ
レコード収集に関して新人なんだけど、日本のレコード/OBI(帯)ビニールが軽視されてる気がする。
少なくともアメリカでは。
これについてどう思う?
※日本のレコードは帯が付いているので海外ではオビ・ビニール(ビニールは海外でのレコードの呼び方)とも呼ばれている模様

●メルボルン、オーストラリア
まず最初に、これは”オビ”と言って”sash(帯)”という意味な。
略語じゃないから大文字にする必要はないんだ。
第2に、日本のレコードプレスの技術は非常に質が高いんだが、西洋から持ってきた音源そのものがマスターにするには非常に劣化した物だったりする事もあった。
自分自身は日本のレコードについて軽視してるつもりはないな。
基本的に素晴らしいコレクターズアイテムだし。
ただしオーディオマニア的にはベストとは言えないのかもね。

●ポートランド、オレゴン州、アメリカ
>レコード収集に関して新人なんだけど、日本のレコード/OBI(帯)ビニールが軽視されてる気がする。
どこでそんな事になってるんだ?
音源が最高じゃなかった時でも日本のレコードは素晴らしい事が多いぞ。

●コネチカット州、アメリカ
乱暴だけどざっくり判断する方法がある。
プレスする時に(日本のレコードは)真ん中にきっちり穴が開けられてて、これでレコードは死んだように静かになるんだ。
(今日のアメリカやイギリスでも克服できない課題だ)
自分は日本製のレコードを何枚か持ってるけどほとんどのを気に入ってるよ。
帯が付いてないけどね。
(この掲示板のメンバーには帯がCDの音を強化してると言う人もいる。レコードではそういう議論は起きてないけど…まだ)
デビット・ボウイ、ブライアン・イーノ、ジェネシス(『デューク』ではない。『デューク』は日本版よりアメリカ版の方が良い)、ポリス(『ゼニヤッタ』ではない。これも日本版よりアメリカ版やノーチラス・レコーディング版の方が良い)、スーパートランプ、トーキング・ヘッズ、トーマス・ドルビー、ピーター・ガブリエルの日本版のレコードを持ってる。
どれも1970~1980年のもので、オリジナルからそれ程経ってない時にプレスされた物だ。
再販版はなし。

●リーズ、イギリス
自分の経験だと日本のレコードは最高級だ。
とは言え、録音する時に使ったテープに左右される事も多くて、アメリカ/イギリス版よりも雑音が多くて明瞭さに欠ける事もある。
多分間違ってるかもしれないけど、人気バンドの方が音が良い気がする。
人気バンドでも人気になる前に出たものだったら酷いテープから録音された場合もあるね。
例えばクイーンの初期の日本版LPは第1世代の音源を使ってなかったけど『オペラ座の夜』はもっと良くなってる。
似たような感じでジョー・ウォルシュやジェームス・ギャング以降の無名バンドは良い音源のテープを使ってない。
(それでも美しいレコードだけどね。雑音が含まれてるだけで)
とは言え、自分が言ってるのは70年代の話で90年代にプレスされた物についてはよく分からない。
でも、自分がこれは音も素晴らしいし物も素晴らしいと挙げるLPは日本のオビ・ビニールの事が多いね。

●テネシー州、アメリカ
日本版のレコードは素晴らしいしマスターリングも良いんだけど、日本のテイストになってる事が多いな。
原則的に高音域がが明るくなってるんだ。
基本的に西洋音楽の場合はオリジナルの国よりも世代の高いテープを使ってる。
日本盤レコードは原則的にクオリティコントロールがしっかりしてて静かさな所が好きだ。
99%、ちゃんと中心に穴が開いてるからね。
(アメリカ版だと珍しい)

●マディソン、テネシー州、アメリカ
息子がGrimey's(レコード屋)でピンク・フロイドの『狂気』の日本版を買ってくれた。
未開封で50ドルだった。
数か月後、現金が必要になったし自分は1973年のアメリカ版オリジナルを持ってたから生活費のために売ったんだ…
音は確かに素晴らしかった。
が、CD Warehouseに行くと今やそのレコードは79ドル99セントの値段で目立った場所に鎮座してる。

●ロサンゼルス、カリフォルニア州、アメリカ/日本
軽視というのはアメリカでもっと安いバージョンがある(音源も良いのを使ってる事が多い)のに日本版のは凄く高値の時にコレクターが使う表現だな。
問題はもちろんクオリティの高いアメリカ版を探す事。
知識と時間がある人なら中古レコード屋を廻ったり催事や交換会に出たり、バッタ屋に行くのも素晴らしい。
それ以外の時間のない我々のような人達や良いレコードが揃ってる都市部に住んでない人間にとってはオンラインでアメリカ版のレコードを買うのはギャンブルだ。
(しかもオッズも良くないときてる)
我々にとって日本版のレコードは”安全な”買い物という訳だね。
1970年代はアメリカのプレス会社も悪くなかった。
卸業者が酷かったんだ。
当時自分は大きなデパートチェーンのレコード部門で働いてたから知ってる。
トラックからレコードの箱を投げてる所を見たし、何より酷いのは箱のスペースが空いてたら埋めるためにレコードの上にカセットを放り込んでた事だ。
もちろん連中は天地なんか気にしちゃいないから、箱をひっくり返して詰めてる事もあり得たし、箱の中のレコードはカセットと共にハワイの熱波の中小売店に運ばれたんだ。
とにかくクレイジーだ。

●ニューヨーク市、ニューヨーク州、アメリカ
エクセレント。
自分もたくさん日本版のレコードを持ってるけどどれも凄く良いね。
パッケージも素晴らしい。
安く済ませるための紙製のスリーブなんて1つもない。

●デイトン、オハイオ州、アメリカ
>(この掲示板のメンバーには帯がCDの音を強化してると言う人もいる。レコードではそういう議論は起きてないけど…まだ)
自分は帯付きの日本のレコードとCDを買うのが好きだ。
帯付きを集めてるのはコレクター的立場からのみだけど。
帯が音に影響するなんて信じてないよ。

●アイルランド
自分はとにかく日本版が好きだ!
音に問題がある場合もあるけど、どういうプレスをゲットするかに依るね。
日本で出た同じタイトルでも再販版の帯付きの1500円のものは初版のもの(2300円だったり2500円だったり2800円だったりする)よりも音が良くないかな。
自分が初めて買った日本版のLPは1980年に再販されたジャクソン・ブラウンの『プリテンダー』で(帯には”WEA WAY 80s Hot Rod 2000円”と書かれてた)、初版じゃなかったのにサウンドにこてんぱんにノックアウトされたんだ。
それから日本版の1980年代のLPを集め始めた。
当時のイギリスWEA(ワーナー・エレクトラ・アトランティック。現在のワーナー・ミュージック・グループ)は最悪だったからね。
WEAがイギリスでのプレスを止めてドイツに移転する前だったと思う。
1500円のロッド・スチュワートの『エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー』を持ってて、これはイギリスのオリジナル版と比べたら音は良くなくてカリカリしてるけど、自分は日本の第2版(2300円)と思われる盤も持ってるけど、こちらは友人が持ってるイギリスのオリジナル版と聞き比べてはいない。

日本のオリジナル版『ガソリン・アレイ』の帯無しも持ってるけどこちらの音は素晴らしいね。
こちらも友人の持ってるイギリスのオリジナル版とは聞き比べてないけど。
自分の持ってる日本版のレコードを見てきて言えるのは、日本版のレコードが素晴らしいサウンドで静かなのはほとんどのレコードのスピンドルホール(穴)がしっかり中心にあるから。
しかもそう簡単に外れないようになってるから簡単に直すという訳にもいかない。
自分の経験だとワーナー・パイオニアは問題ありだったな。
(レコード専門家)のマイケル・フレマーはポール・サイモンの『グレイスランド』は日本で出たものがベストだと言ってた。
それからステイリー・ダンの『ガウチョ』には日本でプレスされたオリジナル版よりも音が良いのがあるかもしれないと言っていたけどこれは俄かには信じられない。
というか信じない。
10年以上前、自宅に来た2人の客を感動させてたしね。
自分は日本版のレコードじゃない場合はそれほどこだわってはいない。
他の国で出された新品のレコードを聞いて気持ちが沈んだり、パッケージなんかのクオリティにがっかりするのが嫌なだけだ。
日本のレコードではそんな事1度もない。
ドイツとオランダのレコードもかなり良いね。
だけど自分にとっては日本のレコードこそ中毒者の夢の具現だ。

●ポートランド、オレゴン州、アメリカ
もう何年も日本版のレコードを集めてるよ。
自分の経験だと音に関しては日本版はアメリカ/イギリス版のそれに対して苦戦してる感じだ。
もちろん自分がキープしてるのは日本版の方が音が良いタイトルだけど、経験上それは少数派だね。
でももちろんプレスのクオリティはほとんど全て素晴らしいものばかりだ。
個人的な好みでの見方もあるし、コレクター的価値という部分もある。
自分にとってはパッケージは音質よりも遥か下に落ちてるかな。
聞いて楽しめない場合はコレクションから除外してる。

●フェニックス、アリゾナ州、アメリカ
自分のコレクションの中で日本版のアルバムは1番大切にしてる。
レッド・ツェッペリンとピンク・フロイドのは特に。
自分がマイノリティなのは分かってるけど、レッド・ツェッペリンのセットに関してはクラシック・レコード版よりも日本版を集めたい。

●ミシガン州、アメリカ
数か月前にトーマス・ドルビーの日本版『The Golden Age of Wireless』をゲットしたけど素晴らしい音だったし結構安かった。

●アメリカ
日本版レコードに関する良い点も悪い点も既に他の人が挙げてるね。
タイトルによって幅があると思うけど、自分も日本版のレコードがどれ程良いか例を出せると思う。
去年位は自分のレコード収集にとって嬉し涙ものだった。
アメリカ版のブリック、コモドアーズの初期アルバム(74~77年)、オハイオ・プレイヤーズ、タワー・オブ・パワーなんかを買う事が出来たんだ。
どれもLP盤のアルバムを見つけるのが凄く難しいバンドばかりだ。
コモドアーズとタワー・オブ・パワーは10~12タイトル買って、その中の3枚はVG++(Very Good++)から新古品クラスのクオリティだったと思う。
それ以外は雑音が入ってたね。
日本版のコモドアーズとタワー・オブ・パワーの『Back to Oakland』も見つけたけど、どちらもアメリカ版をプレスした時と同じ音源を使ってるみたいだった。
ベース、調性、サウンドステージ、どれも一緒だったよ。
結局このバンド達は日本版のアルバムを見つけたらとにかく買う事にした。
今の所まったくがっかりしてないね。
あらゆるタイトルが自分の経験通りになるとは言えないけどとりあえず試してみるべきだと思う。
嬉しい驚きがあるぞ。
追記:自分が日本版を買ってるのは音が良いから。
自分はコレクターじゃなくて単なる音楽好きだから。

●レキシントン、ケンタッキー州、アメリカ
ピンク・フロイドの日本版の『おせっかい』と『狂気』、『雲の影』、『ファイナル・カット』、『アニマルズ』を持ってる。
どれも音は凄く良いから素晴らしいまでだね。
1番好みじゃないのは『アニマルズ』なんだけど、それでも音はOKだ。
普段はアメリカ版の『アニマルズ』を聞いてるよ。

●オーストラリア
自分にとってはフリートウッド・マックの日本語版LPこそ至高。
ビートルズの『リボルバー』のステレオと壮大さは酷い。
軽すぎるんだ。

●リーズ、イギリス
↑日本は色んな種類のビートルズのアルバムを出してるから。
素晴らしいのもあればそうでないのもある。

●ニューロチェスター、ニューヨーク州、アメリカ
日本で出してるブルーノート・レコードの再販版は凄く良いよ。

●セントルイス、ミズーリ州、アメリカ
オビ(日本版LP)は最高だ!

●アメリカ西海岸
他の国のと同じように日本版にも良いのもあれば悪いのもあるけど、ほとんどの場合音は凄く良いかな。
自分はチャンスがあれば買う事にしてる。

●デトロイト、ミシガン州、アメリカ
日本版のレコードはあまり持ってないけど、自分が持ってるのは凄く良い音だよ。
キング・クリムゾンの『太陽と戦慄』の水色の帯が付いた日本の初版を持ってるけど、音は自分が持ってるアイルランド版と同じくらい良いし、しかもパッケージは日本版の方が良い。
帯も可愛い。





きちんと穴が中心にあるという工業クオリティが直接サウンドクオリティとなって日本版レコードの評価となっている模様。(まさにアナログ)
日本版のLPは帯が付いているのでそれがそのまま日本版レコードの代名詞となっているようです。



Weezer [Analog]
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