佐野登
2016年3月3日03時00分
「資源管理の優等生」として知られる伊勢湾、三河湾のイカナゴ漁に異変が起きている。春の訪れを告げるイカナゴが姿を見せず、三重、愛知両県の調査で、採れた稚魚がゼロの日もある。約1カ月間の漁期に両県平均で14億円ほどの水揚げがある基幹漁業だけに、1980年代半ばから資源管理に取り組んできた漁業者らは戸惑いを隠せないでいる。
「三つの要因が重ならないと、こうまで悪くはならない。一つが欠けたくらいなら、(稚魚が発生して)漁業ができるんですが」。愛知県水産試験場漁業生産研究所(南知多町)でイカナゴを担当する植村宗彦主任研究員(46)は、イカナゴが姿を見せない理由を、こう推測する。
三つの要因は、①昨夏に水温が通常より2度高い25度を超える状態が1カ月ほど続き、イカナゴが衰弱した②今冬の高水温で順調に産卵できなかった③産卵・孵化(ふか)しても仔魚(しぎょ)が黒潮の流れで外海に流されてしまって湾内に入り込めなかった、ことだ。
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