井上怜
2016年3月3日13時54分
就労資格がないのに中国人観光客のガイドをして不正に報酬を得ていたとして、福岡県警は、中国人のガイドの男女2人を出入国管理法違反(資格外活動)の疑いで逮捕、書類送検した。県警への取材で3日わかった。2人は免税店からあわせて7600万円の報酬を得ていたという。
県警は同日、2人にガイドを委託した旅行会社や、報酬を渡していたとみられる免税店の運営会社など計6社(福岡市など)の役員らについても、同法違反(不法就労助長)容疑で書類送検した。全員容疑を認めているという。
県警によると、女(31)は昨年5~11月、日本での就労資格のビザがないのに、中国人観光客らを福岡県の免税店に案内するなどして、免税店から約3千万円を得ていた疑いがある。今年1月に逮捕され、2月に罰金50万円の略式命令を受けて国外退去になった。男(25)は2014年9月~15年9月、同様に計約4600万円の報酬を受け取っていたとして今年2月に書類送検された。
2人はボランティアの名目でガイド役をしていたが、実際には旅行会社に委託され、免税店から報酬を得る仕組みだったという。(井上怜)
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朝日新聞社会部
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