まず上のグラフをご覧ください。これは'11年から'15年までのベイスターズの業績推移です。私たちが参入する前と比べて売上は50億円から93億円へと倍近くに増え、赤字は28億円から3億円へと黒字化目前まで改善しました。そして右端が横浜スタジアムと球団の業績を単純に合算したもの。つまり、一体経営は約4億円の黒字がスタートラインとなります。
一方、チーム順位はずっと下位。私たちはプロ野球という勝負の世界にありながら、結局勝てず、ファンを毎年がっかりさせながらも、どうにかマーケティングを駆使して右肩上がりの成長を経営では果たしてきたことが分かるグラフです。
売り出しが始まった今季の3月・4月のチケット販売も非常に好調で、昨年比140%で滑り出し、グッズ販売など他の指標もおおむね全て昨年比140%で推移しています。シーズンシートにいたっては、オープン戦が始まる前の段階で早くも完売しました。宜野湾のキャンプ地も大盛況でした。
ホエールズ時代の名物キャラクター「マリンくん」復刻!
昨季は前半戦を首位で折り返しながら、最終的には最下位という残念なシーズンでした。監督の辞任などもあり、普通ならチームへの期待感がしぼんでしまってもおかしくないにもかかわらず、これだけ勢いよくチケットが売れ、「昨年比140%」という数字に表れているのはなぜか。ドラフトやラミレス新監督就任といった話題も寄与しているとはいえ、とてもそれだけでは説明がつきません。最大の要因について、今年は何が何でも勝たなくてはならないという覚悟のために、ここで種明かししたいと思います。
まずシーズンオフに入った瞬間から、土台となるキーワードに「5周年」を据え、神奈川県内の子どもたちへの75万個ものキャップ配布、胸から企業ロゴをなくし「YOKOHAMA」の文字を刻んだビジターユニフォームのフルモデルチェンジ、さらに横浜スタジアムのTOB成立と球場の未来予想図を載せた写真集を発売しました。2月には大洋ホエールズ時代の名物キャラクター「マリンくん」の復刻を発表。そのマリンくんをあしらった野球グッズ(ボール、バット、ベース)を本拠地開幕カードで、寒さや雨に強い高品質の“ボールパークポンチョ”を4月の3連戦で配布することも立て続けに打ち出しました。シーズンが終わる11月にコミュニケーションを沈静化させることなく、それらに伴う広告も横浜のそこかしこで多面的に展開してきました。