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「凍土壁」 議論まとまり今月中にも認可へ3月3日 15時01分
東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水対策の柱とされながら凍結が始められない状態が続いている「凍土壁」について、原子力規制委員会の議論がようやくまとまり、早ければ今月中にも認可が下りる見通しとなりました。
「凍土壁」は、汚染水が増える原因となっている福島第一原発の建屋への地下水の流入を抑えるため、1号機から4号機の周囲の地盤を凍らせて地下水をせき止めるもので、先月、凍結を始める準備が整いました。
ところが、地下水の水位が下がりすぎると建屋内の汚染水が漏れ出すおそれがあるため、原子力規制委員会で議論が続き、1か月近くたった現在も凍結は始まっていません。
3日に開かれた会合で、規制委員会は、汚染水が漏れ出さないように建屋の下流側を先に凍らせたあと上流側を段階的に凍らせ、地下水の水位が下がり過ぎた場合は「サブドレン」と呼ばれる建屋周囲の井戸を止めて水位を上げるなどとした東京電力の計画を、おおむね了承しました。
今後、東京電力が緊急時の具体的な対応策を計画に加えたうえで、問題がなければ今月中にも認可が下りる見通しです。
東京電力は、できるだけ早く凍結を始め、凍土壁が完成すれば、ほかの対策とも併せて建屋への地下水の流入量は大幅に抑えられるとしていますが、当初は今月中としていた完成の時期は大きくずれ込むことになります。
ところが、地下水の水位が下がりすぎると建屋内の汚染水が漏れ出すおそれがあるため、原子力規制委員会で議論が続き、1か月近くたった現在も凍結は始まっていません。
3日に開かれた会合で、規制委員会は、汚染水が漏れ出さないように建屋の下流側を先に凍らせたあと上流側を段階的に凍らせ、地下水の水位が下がり過ぎた場合は「サブドレン」と呼ばれる建屋周囲の井戸を止めて水位を上げるなどとした東京電力の計画を、おおむね了承しました。
今後、東京電力が緊急時の具体的な対応策を計画に加えたうえで、問題がなければ今月中にも認可が下りる見通しです。
東京電力は、できるだけ早く凍結を始め、凍土壁が完成すれば、ほかの対策とも併せて建屋への地下水の流入量は大幅に抑えられるとしていますが、当初は今月中としていた完成の時期は大きくずれ込むことになります。