自由な働き方を選べることが魅力の「フリーランスエンジニア」。
能力次第では、会社勤めよりもお金が稼げるとはよく聞きますが、そこで重要になってくるのが単価です。単価アップをのために必要なことは、自分の専門スキルや経験・知識を的確にクライアントへ伝え、評価を得ることです。
今回は単価を上げるために欠かせないポイントをご紹介。それらを知ることは、これからのフリーランスエンジニア生活を豊かなものにしていく上で、最低限押さえておくべきことと言えるでしょう。
単価はどうやって決めるのか
まずは基本的な「希望年収」から必要な単価の基準値を決めてみましょう。
例えば月に60万円の収入が欲しいとします。そして平日週5日、月20日稼働すると仮定すると1日3万円の報酬があれば60万になります。しかし、実際には会社員時代には必要のなかった「事務所の家賃や光熱費」などの諸経費も確保し、会社員時代に天引きされる「税金や健康保険」の費用も差し引いたたうえで最終的に60万円が残るよう設定しなければなりません。
そこで一般的には、まずは得たい収入の1.5倍の報酬額を安定して得ることが一つの基準と言われています。先ほどの例で言えば1日45000円の報酬を得るよう単価を設定するか、発注数を増やすか、稼働時間を増やす必要があるのです。
また、フリーランスエンジニアの単価相場はある程度平均値が決まっています。相場より高い単価では売れにくくなるため、付加価値をつけるか、相場単価に寄せるか、いずれかの対応が必要になります。市場において希少性の高い付加価値を付けることができれば、あなたは価格競争の渦から開放され、主導権をもって交渉ができるようになるでしょう。
なぜ単価を高く保つべきなのか
いざフリーランスになった皆さんのもとには、沢山の案件が舞い込むでしょう。しかし、そのほとんどが単価の低く、あまり儲からない案件なんてことは良く聞く話です。その現象には理由が存在し、企業がフリーランサーに依頼する理由を考えることで理解できます。基本的に企業は下記の2つの理由でフリーランサーに仕事を依頼します。
1.安くやって貰えそうな気がする
2.その人に頼みたい理由がある
よっぽど腕のたつエンジニアか、希少性の高い言語を扱える人以外には、新規取引の場合は特に安くやって貰えそうだからという理由で企業はフリーランスに仕事を依頼します。
初めは安くても仕事を取りにいくことは決して悪いことではありません。しかし、多くのエンジニアは「長く付き合っていても安い仕事ばかり」、「価格交渉できない」であったりと、なかなか当初思い描いたようにはいかないのが現実です。
一度単価を下げると、次の仕事もその単価でやらざるを得ないケースが多いのです。安くやるにしても、毎回「今回は特別に」と、相手に交渉させることが重要です。単価を下げた金額が普通であると思わせてはいけません。
また、もし違うクライアントの紹介を受けた時も、その単価でやらざるを得ない状況が続きます。さらに言えば、フリーランサー全体が単価を下げ続ければ、業界全体の単価も落ちてしまうのです。
フリーランスエンジニアが今すぐ単価を上げるための6つのTIPS
1. 自分の強みを理解する
ご自身の強みを正確に理解している人は案外少ないものです。しかし、年収の高いエンジニアは強みを明確に理解しています。自分の強みが明確で自信があれば、これをアピールして納得のいく報酬を獲得することができるようになります。ただし、自分の強みというのは意外と自分自身ではわからないもの。そんなときはエージェントの客観的な意見を貰うのもひとつの手でしょう。
参考記事:フリーランスエンジニアがエージェントを利用する3つのメリット
2. マーケット感覚を持つ
エンジニア職は開発言語や開発内容のブームが収入に直結します。つまり、常にいま市場でなにが求められているのかを理解する力が必要なのです。その流れを把握しつつ、自分自身を上手に変化させていくことが出来る人が、マーケット感覚を持つ人であり、単価も高くなる人と言えるでしょう。安定した受注量を確保したいのであれば、新しい知識や新しい開発経験、マネジメント経験などに積極的に取り組むことが求められます。
3. 上流工程への理解を深める
傾向として、上流工程であるほどフリーランスの単価は上昇します。つまり言い換えれば、上流工程を実務レベルでこなすことができるエンジニアが不足しており、これは求められるスキルであるということです。上流工程は顧客へのヒアリングや業務分析などエンジニアとして必要な技術的スキルのみならず、顧客の業務に精通することやコミュニケーション能力も求められます。よって上流工程をこなすことができるエンジニアは付加価値が高いと言えるでしょう。
4. 具体性のあるスキルシート
あなたがどれだけ経験豊富でも、企業にその経験をきちんと伝えなければ正しい評価を得ることはできません。
企業はスキルの習熟度に注目しています。各プロジェクトにおいて、期間・対応人数・担当役割・どのような結果が得られたかなどをスキルシートに具体的に記載しなければ、能力の深さは伝わりません。
重要なポイントは、「数値を使うなどして具体性を意識すること」ということです。スキルシートはあなたのブランディングツールであり、企業と応募者のミスマッチをなくすためのツールでもあります。ご希望の案件に、ご希望以上の報酬で参画できるように、今のうちに正しいスキルシートの書き方をマスターしておきましょう。
5. 問題対応能力
フリーランスとして案件に参画する場合、自分の業務範囲が切り分けられていることも多く、担当業務には全面的に責任を持つことがあります。計画通り業務を遂行するだけでなく、トラブルが起きた際などには自分で考え解決する対応力が重要です。なぜなら、いくら綿密な計画を立てていたとしても100%計画通りにいくとは限らないからです。これは書類やプレゼンテーションでは分からないため、「実際の現場での対応力」を発揮することで、企業からの信用や評価を受け、次の案件獲得に繋がるキッカケとなる場合もあります。
6. 円滑なコミュニケーション
現代の開発はいかにチームで効率的に開発するかが重要です。他のメンバーと情報共有および連携を図ることは、プロジェクトの成功には欠かせません。どんなに高い技術力があっても、情報共有をしなかったためにシステムに発生しているバグに気づかず、問題が大きくなってしまうということもありえます。クライアント企業から、責任範囲の大きい案件でも安心して任せてもらえるよう、メンバー間のコミュニケーションを密に取る業務姿勢が大切だと言えます。
まとめ
単価を上げるには、自分を商品として捉えた際に、自分の商品価値を正しく理解し、相対的に高くなる企業を見つける必要があります。特に日本人の場合は給与交渉に固執しないことが美徳のようなところがあり、どうしても企業側に主導権が寄りがちです。しかし、せっかくフリーランスとなり、ご自身のやりたい仕事を自由に選び、報酬も高くなれる環境下にあるのであれば、その想いは追求すべきです。
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