(cache) サーチナ|日本と言えば「爆発」を連想する風潮が浸透中=中国メディア 




日本と言えば「爆発」を連想する風潮が浸透中=中国メディア


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 中国メディアがこのところ、日本絡みの記事で見出しに「爆」の文字を使うことが増えている。当初は、日本で用いられるようになった、中国人観光客が「爆買い」との表現を、中国メディアが「爆買」と紹介したことだが、現在までに「爆紅」、「爆満」など、さまざまな「爆」の表現が多用されるようになった。  中国語の「紅(ホン)」には、「人気がある」との意味がある。したがって、「爆紅」は、「爆発的人気」の意だ。例えば女流棋士の山口恵梨子さんの人気について、「日本の美女棋士が『爆紅』」と紹介された(2月17日付騰訊)。  中国の大型漁船が日本の排他的経済水域(EEZ)のすぐ外にまで大挙して押しかけ、小さな魚まで取り尽くす目の細かい網を使っての操業している問題では、中国漁船の行為を「爆漁」と表現した(2月22日付環球網)。  安全保障問題で、政府方針に反対する人々が2月21日に国会周辺で抗議デモを行った際には、反対運動が「再爆」と表現した(2月22日付捜狐)。  米国のファストフード・チェーンが、猿のキャラクターを採用する際に、中国のデザインと日本のデザインが競い、中国のデザインが採用された記事では、中国のキャラクターが日本を「完爆」と紹介。「完全勝利」と強調したかったようだ。(2月5日付捜狐)  中国人旅行客で、日本のホテルの客室稼働率が上昇していることを紹介する記事では、「旅館もホテルもみな『爆満』」と表現した。さらに、日本の観光地に中国人が殺到することは「塞爆」、「擠爆」と表現した。「塞」は「場所をふさぐ」、「擠」はつめかけるの意だ。  日本と特に関係ない記事でも「爆」の文字が使われるが、日本絡みの記事で「爆」が特に多くなる傾向がある。  直接のきっかけになった「爆買」は、中国語の語順としては成り立たない。見慣れない用法だっただけに面白味を感じ、日本絡みの記事の場合には「爆」と結び付けようとの意図が働くようだ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)