今日は“ひな祭り”ですね!
女の子のママの中には、ひな人形を飾り、ちらし寿司やひなあられでお祝いするのを楽しみにしているひとも多いでしょう。
日本の文化を継承する教育的な視点からも、季節のイベントを楽しむのは大切なことです。でも、“ひな祭り”にまつわる知識には、どのくらい自信がありますか?
なんと、日本人形協会が500人の既婚女性に実施した調査によれば、多くのママが間違った知識を持っているのだとか……!
そこで今回は、教育行政に携わってきた筆者が、同協会の調査結果を参考に、ママが知らない“ひな祭り”の真実を2つお伝えします。
■真実1:ひな人形は触るもの!?
0~5歳の子どもを持つ20~40代の母親に、「ひな人形は実は触った方がよい?」と質問してみると、「聞いたことがある」は6.4%、「聞いたことはない」が93.6%という結果だったそう。
正解は「触ったほうがよい」で、江戸時代に女の子たちは、ひな祭りにお友だちを招きひな道具でままごと遊びをしていたと言われています。
その理由は、“成長して嫁ぐ日のための家事の稽古”と意味づけられていたことにあるんです。
なんでも、触れる前に手を清める習慣をつける稽古として、“手を清めてから触るもの”というお作法の勉強にもなっていたのだとか!
つまり、歴史から考えると、ひな人形は娘に触らせることで家事や生活習慣を学ぶ機会となっていたということなんです。
■真実2:9月9日にもひな人形を飾る!?
続いて、「ひな祭りから半年後の9月9日に、再度ひな人形を飾ってもよい?」との問いには、「聞いたことがある」は3.0%、「聞いたことはない」が97.0%だったそう。
こちらも正解は、“飾ってもよい”で、“重陽の節句”と“後の雛(のちのひな)”に由来しているよう。
“重陽の節句”は、桃の節句や端午の節句と並んで大切にされてきた、旧暦の9月9日に行われる行事で、“後の雛”は、大人が両親や自分自身の健康と長寿を祈願するものだったのだとか。
現在使われている新暦の9月9日は菊のシーズンと合わないことや、住環境の変化から伝統行事への関心が薄れてしまってきていることもあって、“後の雛”の慣習はほとんど知られなくなってしまったんですって。
■伝統行事の背景を子どもに伝えるのも教育
以上、ひな祭りにまつわる意外な真実をお伝えしました。
ひな祭りに限らず、伝統行事の歴史と背景を知識として覚えておくと、年中行事を通じたお子さんの教育にもなりますよね。
日本には、お正月や節分、ひな祭りや端午の節句など、様々な伝統行事がありますから、ご家庭でイベントを楽しむときには、行事の背景を調べてみるのも面白そうです。
将来、お子さんがグローバルに活躍する際にも、日本の伝統行事に詳しいことはきっと財産になるはずです。
いかがですか?
今年の桃の節句は、こんな豆知識を思い浮かべながら過ごしてみると、より感慨深い1日になりそうですよね!
(ライター 並木まき)
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