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FRB 景気拡大も原油安が大きな逆風に
3月3日 6時46分

アメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会は最新の景気報告を公表し、年明け以降、金融市場に動揺が広がるなかでも景気の拡大が続いたものの、原油安が大きな逆風となり海外経済の減速で輸出も低迷しているとして懸念を示しました。
FRBは、全米に12ある地区連銀が先月下旬までの間に企業などに行った聞き取り調査をもとに、2日、最新の景気報告を公表しました。それによりますと、年明け以降、株価が急落し、金融市場に動揺が広がるなかでも、個人消費や雇用は、多くの地区で改善を続け、賃金もばらつきはあるものの上昇したとしています。また、先行きについては、楽観的に見ている企業も多いことから、FRBは、アメリカの景気について、大半の地区で「拡大した」という判断を維持しました。
ただ、報告では、原油価格の急落で、シェールオイルの開発が落ち込んでいることが、資材を納入する製造業などの「大きな逆風になっている」と指摘しました。また、中国をはじめ海外経済の減速が輸出企業の打撃になっているなどと懸念を示しました。
FRBは、この報告を基に今月中旬に金融政策を決める次の会合を開きますが、強弱混じるアメリカ経済の実体を踏まえ、去年12月から始めた政策金利の引き上げを今後、どのように進めていくか慎重に協議する見通しです。

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