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原料血漿1リットル当たり100円超値上げ- 厚労省計画案、薬食審部会が了承
厚生労働省は2日、薬事・食品衛生審議会薬事分科会血液事業部会に対し、血液製剤の原料血漿の価格を値上げする計画案を示し、了承された。1リットル当たり140−150円値上げする。血液製剤の価格に影響が出る可能性もあるため、今後、製造コストの見直しなどが求められそうだ。【新井哉】
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■原価算方式では2000円増と判明、米国の価格参考に算定
原料血漿からは、循環血漿量の是正などに使われるアルブミン製剤や、血友病Aの治療に使われる血液凝固第VIII因子製剤などが製造されている。
計画案では、2016年度に確保する原料血漿は95万リットルとしており、1リットル当たりの標準価格については、「凝固因子製剤用」が前年度比150円増の1万1100円、「その他の製剤用」は同140円増の1万160円とした。
原料血漿の価格は、血液の確保から供給までに必要な検査員や事務職員らの人件費や材料費、輸送・貯留保管経費などを基に算出する。
ただ、こうした原価計算方式では、15年度の価格よりも2000円以上高くなることが判明したため、米国の原料血漿価格が1年間で値上がりした分(1.3%)を参考にして16年度の価格を出したという。
■日赤の「高コスト体質」を委員が問題視、厚労省も削減要望
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