ライフハッカー編集部 - こころ,スポーツ・運動,モチベーション,健康,教育,趣味,音楽 09:00 AM
新しいスキルの習得には、練習内容に変化をつけると良い
たくさん練習したからといって、必ずしも新しいスキルが身につきやすくなるわけではありません。ジョンズ・ホプキンス大学の科学者たちの発見によると、スキルをすばやく身につけるコツの1つは、練習方法をほんの少し変更することなのです。
研究者たちは、86人のボランティア被験者に、コンピューターを使った45分間の運動技能練習を行ってもらいました。その後、被験者を3グループに分け、第1グループには、2回目の練習でもまったく同じ訓練を繰り返してもらいました。第2グループの2回目の練習は、内容をほんの少し変更して行いました。第3グループは対照グループで、2回目の練習は行いませんでした。翌日、3つのグループすべてが、最初の課題を繰り返すように求められました。
(論文の主著者のPablo A. Celnik博士の話では)「前回より短時間で課題を完了できる」「前回より正確に課題を実施できる」などの基準によって、パフォーマンスの向上度を数値化しました。すると、2回目の練習を、内容を変えて行った第2グループの被験者の向上度は、同じ練習を繰り返した第1グループの被験者の2倍に達しました。
特に高い向上度を示したのは、(第2グループの中でも)条件の変化にすばやく適応できた被験者たちでした。2回目の練習を行わなかった第3グループの被験者は、第1グループの被験者と比べてパフォーマンスが約25%劣っていました。
Celnik博士によると、訓練の変更はわずかなものにしなければいけません。たとえば、練習のたびに、野球ならバット、テニスならラケット、サッカーならボールの、サイズや重さをほんの少し調整する程度が良いそうです。
これは、楽器の演奏やスポーツなどの運動機能の向上に特によく当てはまりますが、過去の研究でも、単なる反復練習より計算された練習の方が良いという結果が出ています。ですから、スキルを習得したければ、練習の方法を工夫しましょう。
Want to Lean a New Skill? Faster? Change Up Your Practice Sessions|John Hopkins Medicine
Melanie Pinola(原文/訳:松田貴美子/ガリレオ)
Photo by PIXTA.
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