放送作家で脚本家の小山薫堂さんが…
人生の最後に聴きたい歌を ニルソンの「リメンバー」にしたいとの記述を見て色々考えた。
”自分の葬式で流すビデオを自分で作りたいんですよ。恐らく自分の足跡にこの「リメンバー」という曲を付ければ、相当泣ける、それこそ「おくりびと」以上に泣いてもらえる作品が仕上がるだろうなと思うと、死ぬことが怖くなくなる”
演出家ならではのコメントだが、ニルソンの曲を選曲された事で、小山薫堂さんとの距離が一気に縮まった気がした。
ハリーニルソンの曲を聴いたのは、ビートルズのジョンレノンとの交友関係を知ってからで、名曲はかなり多い。映画音楽やカバーなどの曲の多さでも、後世に語られるミュージシャンのひとりだと思う。
70年代に出したジョンとの共作曲はピンと来なかったが、ニルソンの曲やアルバムは、90年代に再発された紙ジャケとのシリーズで、特にデビューアルバムから3部作を好んで聴いていた。
その頃は、アルバムのライナーノーツを熟読し、ニルソンが、ビートルズに影響され、銀行マンから音楽家になる。後にジョンに認められ、プライベートまで一緒に過ごす事になる、などなど、ライナーノーツから情報を知った。
デビューアルバム収録曲『You Can't Do That』
アルバム「Pandemonium Shadow Show」 の中の曲で、原曲はビートルズのジョンレノン。ビートルズの曲の様々な歌詞のフレーズを使って歌っているが、ニルソンのセンスと曲の完成度がかなり高い。最後のフレーズ「strawberry beatles forever」に、ニルソンのビートルズ愛が伝わる…
放送作家、脚本家として,名前は知っていたが、あまり気にならなかった存在の小山薫堂さんでした。ニルソンの曲を葬儀のBGMに使いたいと公言されてるのを聞くと…一気にマイ気になる人物リストに入れてしまった。
終活というフレーズをよく聞くが、自分が人生の最後に聴きたい曲を選ぶとなると…
何だろうか、今後、少し考えてみることにする。