安倍晋三首相は4日、メコン地域5カ国の首脳と相次ぎ会談し、交通や電力などインフラ建設の支援策を表明した。ミャンマーにはヤンゴン環状鉄道の改修や電力設備などに計約1000億円の円借款を提供する。ベトナムには火力発電所の建設などに計約660億円を国際協力機構(JICA)を通じて供給する。
ラオスにはベトナム戦争時の不発弾処理のために約8億円の無償資金協力を約束した。
安倍首相はそれぞれの会談で、今国会で審議中の安全保障関連法案や戦後70年の日本の歩みを説明した。日本が初めて国連平和維持活動(PKO)に自衛隊を派遣したカンボジアのフン・セン首相などが理解を示した。