スーパーチューズデーが終わりましたね
アメリカの大統領選挙というのはまず、民主党と共和党で大統領の候補を選ぶわけです
その候補者を選ぶ選挙を予備選挙というんだけど、この予備選挙が今日一気に50州のうちの11州で開かれたんです。火曜日にある大イベントだからスーパーチューズデー
普段はそんなにアメリカ政治に興味があるわけではない予もCNNを見る時間が多くなっている
いやね、はっきりいってものすごい盛り上がり方ですよ。4年前とはくらべものにならないです。たぶん4年前の大統領選は、だれになろうが大して変わりはなかったんです。オバマ政権の顛末を見たらそういう事になってしまいます。今回は違いますからね
まあ、4年前はBBCばっかり見ててCNNはほとんど見てなかったからそう感じるというのもあるかもしれないです。BBCの報道のほうがCNNとは比べものにならないくらい冷静ですからね。CNN見てるとやっぱりBBCは違うな! というのが分かる
でもそれだけじゃないね。明らかに前回と比べて盛り上がってます。テレビ見ててもエネルギーが伝わってくる感じです。エネルギーの量が全然違うと思います。それはやはり、今回の大統領選は前回の大統領選とは比べものにならないくらい重要だから、ということなのかもしれません
今日なんて、トランプ支持のコメンテーターと黒人コメンテーターがスタジオで大声で怒鳴り合いをしてましたよ。もちろん怒鳴り合うにしても紳士的にやるわけですけれども、なんだかものすごい剣幕でした
こうなるともう、政策を冷静に語るみたいな感じではないですよね。政局がらみの話を話しまくるみたいな感じになっています
さきほどああいう事を書いておいてあれですけれども、これも政治の一つの側面なのかなあと思います
さて、スーパーチューズデーですけれども
予想通りトランプが勝ちました。11州のうち7州を取りました。テッドクルズの地元のテキサス以外で全部勝つのでは、という予想もありましたけれども、さすがにそこまでは無理でしたね
しかし南部からマサチューセッツ(ハーバードとかMITがあるところね)まで確実に勝っていて、共和党のエスタブリッシュメントは絶望的な気分なんじゃないでしょうか
クルズはアラスカと南部2州で勝ちました。クルズのようないかがわしい詐欺師がどうしてこれほど支持を集めているのか不思議ですけれども、ある種の偏狭で強欲なアメリカ人以外には絶対に支持されないと思います
ルビオはミネソタ(シカゴの近くですね)で勝ちました。しかしマサチューセッツで勝てないようでは予備選で勝つのは難しそうだなーと思います。でもルビオがクルズに支持率で負けるというのは少し理解できないですね。なんででしょうかね
スーパーチューズデーが終わった後で、イベント会場にいるルビオに中継がつながったんだけれども、なんだか元気がないというか、少し諦めているというか、どことなく無力感が伝わってくるような感じでした
「今回はテッドの勝利です」とか言ってましたけど、そんなことを言われても誰も信じないですよね
共和党というのはもう、共和党員からも信用を失っているという事です
民主党の方はヒラリーが7つの州で勝ちました。サンダースの運動は意外に広がってないのかな、という感じがします。もうすこし互角の勝負になるとおもったんですけれどもね
今回の大統領選は不確定な要素が大きくて誰も結果が予想できないと思いますけれども、非常に興味深い問題が多いんでこれからも注目していきたいと思います
おわり!