2016-03-02

日の丸に忠誠をちかうようなやり方は日本の伝統じゃないし

今日はてブホッテントリーに「伝統文化演歌を守れ」みたいな頭がパヤパヤしている人たちの話があがっているが、

どうして、ああいう人たちは、2600年以上(主催者側発表)の歴史を誇る我が国伝統の、最期のほうに

西洋文明の影響で作られたものに、異常にこだわるのだろうか?

自分歌舞伎歌舞伎が好きなんだけど、当然のことながら、古典歌舞伎落語には、

日の丸あげて君が代うたって天皇陛下万歳を叫ぶような人間は、一人としてでてこない。

当然だ。すべて、明治になって西洋文明の真似をして作り出したものに過ぎないからだ。

デザインとしての日の丸とか、和歌としての君が代とか、言葉としての万歳はたしかにあっただろうが、

あれを、ああいう形に整えたのは、「日本の伝統文化」とはあまり関係がない。

万歳は、たしかイギリス王様にむかって「フレー」と叫ぶやり方の猿まねのはず。

基本的には、国旗とか国歌というのも西洋人が作り出した「近代国家」とやらが国民をまとめるために作り出したもんだろう。

日本人は古来、そんなもの必要としていなかった。

もちろん、現代日本も「近代国家」として運営して、それなりに回っているわけだし、海の向こうから持ってきたもの

巧いこと取り入れていくのもまた日本の伝統から、声高に日の丸君が代反対とか叫ぶつもりもないが、

例えばアメリカ人バカみたいに星条旗に忠誠誓わせたりするのに違和感を感じるのが、日本人の正しい姿だろうと思う。

あれば、200年ちょっと歴史しかない薄っぺら移民国家国民をまとめるためにやっていることで、

別に、無理して真似する類のものではない。

そんなことよりも、1000年前から変わることなく、桜の季節になるとみんな花見を楽しみにまつような

そんな信条の中にこそ、日本人伝統は生きているのだと思う。

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