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EU ギリシャ難民滞留で緊急の人道支援3月3日 7時33分
ヨーロッパ各国が相次いで国境管理を強化し、行き場を失った多くの難民が厳しい環境に置かれたままギリシャに滞留していることを受けてEU=ヨーロッパ連合は870億円に上る緊急の人道支援を行う対策案を示しました。
ヨーロッパにはシリアなどからこの2か月間で13万人を超える難民や移民が渡ってきていてそのほとんどはギリシャを経由してドイツや北欧を目指しています。ところが難民たちの移動ルートに当たるマケドニアやオーストリアなどが流入を抑えようと相次いで国境管理の強化に乗り出し、ギリシャでは行き場を失って滞留する難民たちが増え続けています。
国連などは多くの難民たちが水や食べ物も不足するなかで野宿を強いられ厳しい環境に置かれているとしてEU各国に対応を求めてきました。
こうした状況を受けてEUの執行機関に当たるヨーロッパ委員会は2日、向こう3年間で合わせて7億ユーロ(日本円で870億円)の緊急の人道支援を行う対策案を提案しました。対策案は、加盟国とヨーロッパ議会が承認すれば国連やNGOなどを通じて実施され、当面は主にギリシャにとどまる難民たちを対象に食料品や飲料水、テントなどが支給されるということです。
EUが行う緊急の人道支援はこれまで中東やアフリカなど域外に向けられ、域内を対象にするのは今回が初めてで異例の事態となっています。
国連などは多くの難民たちが水や食べ物も不足するなかで野宿を強いられ厳しい環境に置かれているとしてEU各国に対応を求めてきました。
こうした状況を受けてEUの執行機関に当たるヨーロッパ委員会は2日、向こう3年間で合わせて7億ユーロ(日本円で870億円)の緊急の人道支援を行う対策案を提案しました。対策案は、加盟国とヨーロッパ議会が承認すれば国連やNGOなどを通じて実施され、当面は主にギリシャにとどまる難民たちを対象に食料品や飲料水、テントなどが支給されるということです。
EUが行う緊急の人道支援はこれまで中東やアフリカなど域外に向けられ、域内を対象にするのは今回が初めてで異例の事態となっています。