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宇宙飛行士 油井さん「小惑星や火星を目指したい」
3月3日 6時29分

国際宇宙ステーションでの長期滞在を終えて日本に帰国した宇宙飛行士の油井亀美也さんがNHKのインタビューに応え、みずから小惑星や火星を目指したいという将来の目標を初めて明らかにするとともに、そのためにも日本が次世代の有人宇宙船の開発で国際的に貢献することが欠かせないという考えを示しました。
元航空自衛隊のパイロットで、日本人10人目の宇宙飛行士となった油井亀美也さんは、去年7月からおよそ5か月間国際宇宙ステーションに滞在し、日本の輸送船「こうのとり」のキャッチに成功するなど重要な任務を全うしました。
油井さんは、アメリカやロシアでのリハビリを終えて先月20日に日本に帰国し、2日NHKのインタビューに応じました。この中で、油井さんは、宇宙探査に挑む自身の目標について、「遠くであれば遠くであるほどいいと思っているが、地球が丸く見えるところに行きたい。欲を言えば、地球が点になってしまって、ふつうの星になってしまうところに行ってみたい。小惑星や火星に行けば、そういうふうになる」と述べ、みずから小惑星や火星を目指したいという考えを初めて明らかにしました。
油井さんは、小惑星や火星への挑戦は国際協力になるとしたうえで、「次に、月であれ、もしくは小惑星、火星に行こうというときに、そこで貢献する能力を国として持っていないと、そこにその国の宇宙飛行士は含まれないということになる」と述べ、日本の宇宙飛行士が小惑星や火星を目指すためには、次世代の有人宇宙船の開発で日本が技術的に国際貢献することが欠かせないという考えを示しました。
そうした大きな目標に向けて油井さんは、「一足飛びにはその場所にはいけないので、今、やらなければならないことは、大西さんや金井さんの長期滞在をしっかりと成功させることであり、それによって日本の信頼をさらに高めることが重要になってくる。また、日本が貢献できるすばらしい分野として、宇宙輸送船『こうのとり』の後継機を、しっかりと将来の任務を支えられるものに作り上げていくことだと思っている」と述べ、当面は、油井さんに続く宇宙飛行士のサポートや、日本の宇宙輸送船の後継機の開発に力を尽くしたいという考えを示しました。

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