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富士山8合目周辺まで外来植物が侵入3月3日 4時00分
世界文化遺産の富士山で、標高3150メートル、8合目の周辺まで、外来植物が侵入していることが、山梨県富士山科学研究所などの調査で分かりました。専門家は、分布が広がると生態系に悪影響を与えるおそれがあるとして、早急な対策が必要だと指摘しています。
富士山では、これまでに、ふもとと5合目を結ぶ山梨県の有料道路、「富士スバルライン」の周辺を中心に、在来種ではない外来種の植物が確認されていました。このため、5合目より上に外来植物が広がっていないか確認しようと県富士山科学研究所と茨城大学の研究グループは、2年かけて山梨県側の登山道の状況などを調査しました。
その結果、6合目までは登山道の周辺に、6合目より上では、山小屋や石垣の周辺を中心に6種類の外来植物が確認され、標高3150メートル、8合目の周辺まで広がっていることが分かったということです。最も高い所で確認されたのは、ナガハグサとウシノケグサで、研究グループは今後、8合目より上の状況も調べることにしています。
研究グループの代表を務める県富士山科学研究所の中野隆志主幹研究員は、「外来植物の分布が広がると、富士山固有の生態系に悪影響を与えるおそれがあり、早急に除去などの対策を進める必要がある」と話しています。
その結果、6合目までは登山道の周辺に、6合目より上では、山小屋や石垣の周辺を中心に6種類の外来植物が確認され、標高3150メートル、8合目の周辺まで広がっていることが分かったということです。最も高い所で確認されたのは、ナガハグサとウシノケグサで、研究グループは今後、8合目より上の状況も調べることにしています。
研究グループの代表を務める県富士山科学研究所の中野隆志主幹研究員は、「外来植物の分布が広がると、富士山固有の生態系に悪影響を与えるおそれがあり、早急に除去などの対策を進める必要がある」と話しています。