トップページスポーツニュース一覧なでしこ ベストの布陣敷かず窮地に
ニュース詳細

なでしこ ベストの布陣敷かず窮地に
3月3日 0時52分

サッカー女子の日本代表、「なでしこジャパン」は、オリンピックアジア最終予選の第2戦の韓国戦は残りの試合を見据えて先発6人を入れ替えて臨みましたが、公式戦ではほとんど試していないフォーメーションだったこともあって機能せず、オリンピック出場に向け窮地に追い込まれました。
なでしこジャパンの佐々木則夫監督は、初戦の完敗から中1日で迎えた韓国戦で、攻守の要の阪口夢穂選手など、主力の数人を控えに回し、先発6人を入れ替えました。大会前から佐々木監督は選手の疲労を考慮してメンバーを入れ替えながら連戦を戦う方針だったためです。
フォーメーションでもフォワードを、エースの大儀見優季選手だけにする「ワントップ」とし、初戦は守備的なポジションにいたキャプテンの宮間あや選手を前線に近い「トップ下」に配置しました。これは宮間選手の攻撃参加を増やすためでした。
韓国はオーストラリアに比べてプレッシャーが厳しくなかったこともあり、試合は序盤から日本が圧倒的に攻め立てました。しかし、慣れないフォーメーションは、選手たちの攻め急ぎを招き、ラストパスの精度を欠きました。課題の決定力不足も露呈し、ようやく先制できたのは、後半39分でした。そしてシュート数でも15対4と圧倒しながら逃げ切りに失敗したのです。
初戦に完敗した嫌な流れを食い止めるためにも、韓国戦は勝利という結果が必要だったはずです。にもかかわらずベストメンバーでなかっただけでなく、いつものフォーメーションを崩しました。
試合後、佐々木監督は「何人かは古傷が心配な部分があり大事を取った。さらに次の試合も見据えていた。しかし、勝ち点3が取れなかったのは、僕の反省だ」と説明しました。
なでしこジャパンは、2試合を終えて、勝ち点1に留まり、残り3試合で全勝したとしても、ほかのチームの結果によっては、オリンピック出場を逃す可能性が出てきました。第3戦の中国戦は再び中1日で行われます。オリンピック出場の可能性を引き寄せるためにも、次はベストメンバーで臨み、まずは1勝を挙げ、勝ち点3を確実に取ることが求められます。

関連ニュース

このページの先頭へ