宇宙から見たオーロラ
2016年2月23日、オーストラリア北東の太平洋上を飛行中の国際宇宙ステーション(ISS)からティム・ピーク宇宙飛行士がオーロラを撮影した。(参考記事:「息をのむほど美しいISSからの10枚の写真」)
「一瞬」の星雲
りゅうこつ座の方向、3万光年のかなたから届いたウォルフ・ライエ星WR 31aの輝きをハッブルがとらえた。ウォルフ・ライエ星とは、質量が太陽の20倍、温度が40倍にもなる青色巨星のこと。WR 31aをとり囲む青いリングは、宇宙のちり、水素やヘリウムなどのガスからなる星間雲で、ウォルフ・ライエ星雲と呼ばれる。ウォルフ・ライエ星から水素が放出されるときに形成され、球状となることが多い。この青いリングはおよそ2万年前にできたと推測され、時速22万kmで広がり続けている。(参考記事:「宇宙に膨らむイヌの顔、S308」)
大きな星にもかかわらず、ウォルフ・ライエ星の寿命は数十万年しかない。宇宙の時間的スケールからするとほんの一瞬だ。ほとんどが10万年ほどで半分以下になってしまう。WR 31aも例外ではない。そしていずれは超新星爆発を起こし、星雲は新しい星の素となる。(参考記事:「ハッブル望遠鏡 50の傑作画像」)
火星の岩を色分け
NASAの火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」による、ハーグリーブス・クレーターの岩の驚くべき多様性を示す画像。岩の種類を色分けして示している。同クレーターは、今後、多くの計画で火星の着陸サイトとされている予定の盆地、イシディス平原の北西の端にある。(参考記事:「火星でガラスが見つかる」)
土星の月
NASAの土星探査機「カッシーニ」が撮影した土星の環に沿う3つの衛星――テティス、エンケラドス、ミマス。テティスとミマスのどちらにも巨大な衝突クレーターがある。さながらリアルなデス・スターのようだ。(参考記事:「デス・スターのような土星の衛星ミマス」)
サハラの砂塵
NASAの地球観測衛星「アクア」が、サハラ砂漠からヨーロッパのイベリア半島に吹き飛ばされる砂塵雲をとらえた。サハラの砂塵は非常に重要だ。このミネラル分が風に乗って大西洋を越え、アマゾンの熱帯雨林の土に養分を与えることが明らかになっている。(参考記事:「アフリカの砂塵、米大陸へ」)
記録破り
2016年2月20日、カテゴリー5のサイクロン「ウィンストン」が太平洋の島国フィジーを襲った。NASAの衛星「アクア」が撮影した画像。上陸したサイクロンとしては観測史上最大級で、瞬間最大風速は秒速80mを超えた。