古本屋でなんとなく手にとったこの本。
- 作者: 奥野宣之
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/11/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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わたしは文房具の使い方、手帳やノートの取り方の具体例を見るのが大好きなのですが、この本は写真つきの具体例が満載で、ノート好き、文具好きの欲求も満足させてくれます。
読書法の内容については、シンプルなステップを提唱しています。いわく、読みたい本はリストアップし、通読のほかにマークしながら読み進め、読了後はノートに記録する。そして時折ノートを見直すことで自分の考えやアウトプットを深めることができるというものです。そして読みたい本の探し方からノートに取るときの方法、読書から自分の考えを構築する方法まで、いろんなアイデアとして紹介しています。
ポイントとしては、あえて手書きでノートに抜き書きをしながら自分の感想も書き添えていくことや、ノートには時系列でどんどん書き足していくことなど。抜き書きは時にはコピーを貼ることもある、本の帯やしおりなどの「記念品」をノートに貼り込むことで印象が深くなるなど、楽しく続けるためのアイデアもあります。
手帳好きとしては、ちょっとした記念品を貼り込むことの楽しさは保障できます。
そして具体例満載以上に、超遅読で読書習慣が身についているとはいえないわたしにとっては、あえてゆっくり繰り返し読むことの効能が説かれていることが心地よく感じました。ゆっくりでいいんです!
それにしても読んでいる間は、わたしの豊富とはいえない読書体験をいろいろ思い起こさせられました。
ひとつは、「主体的な読書をしようってのはそもそも『本を読む本*1』に書いてあった気がするんだけど違ったっけ?あの本ではどういう読み方を提唱してたっけ?などと思ってました。
それまで読んだことすら忘れていた本を思い出したという点で良かったのですが、内容がさっぱり思い出せない。
本棚には繰り返し読むお気に入りの本のコーナーがある、という話を読めば、それならわたしはウォーターシップダウン*2と十二国記*3を置こうとか考えたし、抜き書きをしよう、これという一文はステッカーにしてノートの表紙に貼ろうなどの話を読めば、赤毛のアン*4の最後の手紙の一文を抜き書きしたいなあ。できれば原文で、などと考えました。
でもいざ自分の本棚を見てみると、なぜか十二国記の1、2巻だけ無い(たぶん誰かに貸したまま)し、赤毛のアンは新潮文庫のしか持ってなかったけど引越しの時に売ってしまったしということが分かりました。読みながら考えたことを1つも実行できないのでした。主体的な読書生活とは程遠かった。
これからでも、わたしも身になる読書生活をしたい!
楽しい読書生活を送る母ちゃんの様子を、子供に見せてやりたい。
というわけで、わたしも読書をノートにまとめたいです。
ノートに書くなんて大変そう、続けられなさそうと思っちゃいます。手書きの効能や楽しさをじゅうぶん想像できても、やはり続けるのは難しい。著者も繰り返し「続ける」ことの効能を説いていますので、始めるなら最初からこうと方針を決めずに、いろんなアイデアを試すのが吉かなと思いました。
まずは手帳に読了した本の情報とその抜き書き、感想を。今年の手帳は「ほぼ日」の楽しさを思い出して1日1ページ型にしてみたのですが、別にはじめた育児日記を漏れなく書くのが必死であまり活用できていないので、これで埋められるかもしれません。
そしてできればブログにも書いておきたいです。自分で振り返るにも結局ブログが一番なので。一時期は毎月その月の読書を振り返っていましたが、今回からは1冊1記事で書いてみたい。いけるだろうか。