人見知り特集ということで楽しみにしていたのですが、まさか社交不安障害(SAD)という社会生活を営むことすら不自由なレベルの話しになるとは思いませんでした(汗)
ただ、認知行動療法の一部に、私のような軽い人見知りや内向的な人にも効果的な改善方法が紹介されており、これは役立ちそうな考え方だと思います。
社交不安障害(SAD)
- 症状:人に見られると不安で手足が震えたり、声が出なくなる。人前で電話ができなくなるなど。
- 原因:人の顔を見ると、相手の表情に関わらず不安や恐怖を感じる。普通の人なら怒った顔にだけ恐怖を感じるが、SADの脳内では恐怖を感じる扁桃体(へんとうたい)が、どの表情であっても反応してしまう。
下記4つのチェックに全て当てはまると社会不安障害の可能性がある
- 人前で発言するなど、注目される状況が怖い
- 他の人が既に座っている場所(宴会、会議室)へ行くのが怖い
- 他人から否定的に評価されることが怖い
- 生活が妨げられたリ、耐え忍んでひどくつらい状況が6か月以上続く
症状の改善方法
薬物療法と認知行動療法があり、認知行動療法では3つの方法を紹介していました。
どんなときに恐怖を感じるかを言葉にして、思考回路を可視化する。
これは、モヤモヤしているから不安になる。だから紙に書いて可視化することによって客観的に見るという方法。
ビデオフィードバック
自分が人と話をしている姿をビデオで録画し、それを客観的に見ることで劣等感が思い込みであり根拠が無いことに気づく。
軽い人見知りや内向的な人にも効果的な方法
ビデオ録画や思考回路の可視化は、SADには効果的でしょうけれど、軽い人見知りはそこまでする必要ないかな。と感じました。
一方で人見知り程度の人にも有効に思える方法として、「意識を自分から相手に向ける」という考え方が紹介されました。
- 相手の髪形や服装、まぶたなどを観察して、相手に意識を向ける。
- いきなり生身の人間が難しいなら、写真を観察して、少しづつ練習してゆく
自分に向かっている自意識を相手に向けるのは、人見知りの克服という自分だけの問題解決にとどまらず、相手にも好印象を与えるような感じがするので良い方法だと思います。
私の人見知り克服法:ガム、お菓子、斎藤佑樹選手
私もかなりの人見知りで、今でもお客様の家に向かうときは少し緊張します。たとえ長年のお付き合いだったとしても「今日もうまくいきますように」と祈りながら訪問しており、なかなか馴れるものではありません。
移動中のガムは欠かせない
ガムはセロトニンという脳内物質が出るらしく、これによってリラックスするらしいです。口臭予防としても大切なので重宝しています。
おやつも欠かせない
ポテチやチョコレートなどカロリー高めのものを食べることが多いのですが、これを食べるだけでで張りつめていた気持ちが楽になります。
訪問治療で次のお客様との間に時間の余裕があるときは、おやつタイムで緊張をほぐします。
斎藤佑樹は心の支え
駐車場からお客様宅まで歩く少しの時間を使って、私は斎藤佑樹選手のことを考えます。
彼がマウンドに上がるとき、味方であるはずの観客からもガッカリ感が出てたり、同期のマー君はメジャーで活躍だとか、後輩の大谷翔平選手は二刀流で、どっちでも活躍する豪華っぷりといった雑音が入ります。
大卒後の華々しいデビューから一転、現在は二軍との間をうろうろ。その彼がマウンドに上がるときの気持ちを考えると、胸がキューって苦しくなります。そして現実に戻り
彼が感じるプレッシャーに比べればなんでもない。少なくとも嫌われてるわけじゃない
こんなことを考えてからお客様宅のブザーを鳴らすのです。