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其の壱
初めての投稿です。
中学生の書いてる文なので
間違いだらけだと思いますが気長に読んでいただけるとありがたいです。
昭和58年6月の先の未来を勝ち取る前、私も羽入も
他人の事をただの駒としか思えていなかった。
百年の旅の末にたどり着いた答えがいつまでも繰り返される
惨劇だと思い始めてからは次第に心から笑う事を忘れ
これから起きる事を知っていても打ち明けることができない
辛さに溺れていた。
でもいつか、いつかきっとこの惨劇を乗り越えることができると
信じていた。
懐かしい夢を見た。まだ私が幼かった頃お母さんとカレーを作っている夢だ。お母さんは手を切ると危ないと言って包丁を使わせてくれなかったっけ。もう何度も繰り返される悪夢のなかで
何故か別の世界でも物の扱い方などは覚えていた。
「梨花!なんでお母さんのいうことが聞けないの!!」
「みぃ。ごめんなさいなのです。」
ああ、そうだこれも何回も見てきた。私がお母さんのいうことを
聞かずに祭具殿に入ったときのことだ。私はこの惨劇の
ヒントを探すために幾度となく祭具殿に忍び込んだ。
でもちょっとしたことでお母さんに気づかれてしまいいつまでも
起こられていたっけ。
でももうお母さんはもういない。お父さんもだ。
「羽入?」
「梨花、今回ももう終わりなのですよ」
「そんなこと言ってもどうしようもないじゃないの!」
「あうあう。でもこのあと梨花は詩音に拷問されてしまうのですよ。」
「わかってるわよ‼」
「梨夏あー!」
か」
,,,か」
「梨夏!!」
「,,,ん」
「また、なのですよ」
ああ、まただめだったのか。どうしてこの惨劇を乗り越えることができないのだろう。また、今回も駄目なのだろうか。
「梨夏あー!」
「みい?」
「みい?じゃないのですわよ!急がないと遅刻してしまい
ますわよ!」
ああ、またこれか。また同じことを繰り返すのか。
「フフフ」
「,,,梨夏?」
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