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【大リーグ】

マエケン、初フリー打撃は“無安打” 主力級中心相手に快音なし!!

2016年3月2日 紙面から

マダックス特別補佐が見守る中、初めてのフリー打撃に登板したドジャースの前田=グレンデールで(社英夫撮影)

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 【グレンデール(米アリゾナ州)穐村賢】ドジャースの前田健太投手(27)が2月29日(日本時間3月1日)、フリー打撃に初登板し、主力を中心としたのべ9人の打者に対して38球を投げ、安打性の打球はゼロと、持ち前の制球力を存分に発揮。対戦したチームメートや首脳陣から高評価を得た。

 ゴンザレス、イーシア、プイグら主力に緩急で勝負した前田が、最後の打者のラストボールで思い切り腕を振った。「最後真っすぐ(のサインが)出たし、力を入れました」。38球目、マイナーリーガーのザラガを高めの真っすぐで空振り三振に仕留め、順調な調整ぶりをアピールした。

 マウンドの後ろでは、ロバーツ監督やフリードマン編成本部長、さらに野球殿堂入りを果たしたかつての名投手で、マダックス編成本部長特別補佐が見守った。27歳ルーキーは落ち着き払った表情で全球種を自在に操り、安打性の打球をゼロに抑え、前田自身も「いい感じで投げられた。コースを投げ分けたり、いろんな球種を投げることができた。カーブが思ったよりも良かった」と充実の表情を浮かべた。

 マスクをかぶった正捕手のグランダルは、前田の投球を昨季までド軍に在籍した2009年サイ・ヤング賞右腕のグリンキーと比較。「2人とも同じように4種類のボールで投球を組み立てることができる。今日の前田は緩急と内外角でうまく打者を揺さぶっていた。彼とバッテリーを組むのが楽しくなりそうだね」。昨季19勝を挙げ、約39億円でダイヤモンドバックスと契約した大物と前田を重ね合わせてシーズンでの活躍を期待した。

 次回は中4日で3月5日のオープン戦(Dバックス戦)に先発予定。今後は日本時代よりも短い登板間隔での調整を強いられることになるが、前田は「疲れを取ることも大事だし、トレーニングも大事。うまく両立しながらやっていけたらいい。スライダーがあまり良くなかったので、修正してやっていきたい」と反省も忘れない。今度は実戦マウンドでも、周囲の期待を上回る投球を披露してみせる。

 

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