韓国鉄鋼企業、不況下でも評価好転

 世界の鉄鋼業界が厳しい経営難に直面する中、韓国の鉄鋼企業に対する市場の評価が好転している。

 格付け会社大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は最近、現代製鉄の信用格付けを「トリプルBマイナス」から「トリプルB」へと上方修正し、格付け見通しを「安定的」とした。年初来、インドのタタ・スチール、中国の宝鋼集団など世界的鉄鋼大手の格付けが相次いで引き下げられているのと対照的だ。

 S&Pは、現代製鉄が最近数年、継続的な投資を通じ、生産能力の増強と製品の高度化など質的成長を成し遂げたと評価。現代自動車グループによる鉄鋼需要が増え続けており、自動車用高張力鋼板など付加価値が高い製品の売り上げが増え、安定的な収益を上げると予想した。

 韓国鉄鋼最大手のポスコも同様だ。同社株価は1月21日15万5500ウォンから2月29日には19万8500ウォンまで上昇し、上昇率は約30%に達した。外国人は2週連続でポスコ株を買い越した。

 ポスコの株価上昇は、中国政府が鉄鋼業の構造調整を決めたことと鉄鋼の国際価格上昇が要因だ。一時1トン当たり40万ウォン台まで下落したポスコの熱延鋼板価格は最近50万ウォン台を回復した。

辛殷珍(シン・ウンジン)記者
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