【巨人】岡本が豪快4安打!“佑撃ち”からお目覚め「気持ちが楽になった」

2016年3月2日6時0分  スポーツ報知
  • 5回1死一、二塁、岡本は斎藤(手前)から左翼線適時二塁打を放つ
  • 7回、3安打目を放ち村田(左)に出迎えられる岡本

 ◆オープン戦 日本ハム2―10巨人(1日・札幌ドーム)

 開幕スタメンを狙う巨人・岡本が日本ハム戦に「8番・三塁」で先発出場し、二塁打2本を含む4安打1打点。高橋監督が開幕メンバーを選定する「オープン戦8番勝負」の初戦で好スタートを切った。チームは、新外国人のギャレットにオープン戦1号となる3ランが飛び出すなど、15安打で10点を奪って3連勝。2日の同戦では大谷と対決する。

 豪快に、ド派手にトンネルを突き抜けた。北の大地で岡本のバットが猛威を振るった。「何試合もスタメンで出させてもらっていたのに、ずっと無安打。打ちたいと思っていたので良かったです」。オープン戦初安打から一気の4安打。村田と開幕三塁を狙うスラッガーが、ついに目覚めた。

 劇場は“佑撃ち”から始まった。4回先頭。斎藤のフォークを左前へ運び、オープン戦5試合目で初めて「H」ランプをともした。「一本出て気持ちが楽になった」と、5回には再び斎藤から左翼線へ適時二塁打。オープン戦初打点を挙げると、ノンストップモードに突入した。7回には中前安打。9回には左翼フェンス直撃の二塁打をかっ飛ばした。あと1メートルでスタンドインの、大きな放物線だった。

 指揮官の見立て通り、「壁」はなかった。オープン戦は、この日の第1打席まで15打席で無安打だった。一時の勢いを失いかけていたが、由伸監督は「壁に当たっているとは思わない」と2日連続で同じフレーズを繰り返した。4本目は侍ジャパンにも名を連ねる守護神の増井から、もう少しで本塁打の一撃。一線級にも通用する力を証明したホープは「(3本目の)センター前がスムーズにバットが出て一番良かった。“この感じかな”と」と手応えを隠さなかった。

 チームは12日のロッテ戦(QVC)から開幕を見据えた打順を組む見通し。10日までのビジター8試合はベストオーダーを見極める重要な期間になる。“8番勝負”の初戦で、巨人では09年坂本以来7年ぶりのオープン戦1試合4安打と爆発。開幕三塁へ、強烈なアピールを見届けた高橋監督は「期待して使っているわけだから。日々成長してほしいとは思っている」と目を細めた。

 1年目の昨季は1本塁打。キャンプ終盤で結果が出ない時も「自分はいつも2年目から」と言い聞かせてきた。「これまでの野球人生も1年目はだいたいダメ。高校でも1年からレギュラーでダメで。中3の時も『スーパー3年生、プロいける』って言われて、その年はダメで」。智弁学園1年時は8発止まりだったが、2年時は年間48発と開花。プロでも“岡本2年目ブレイク説”を心で唱え続けている。

 人生で初めて訪れた北海道。前日にはウニいくら丼をかき込んで英気を養い、15安打10得点でオープン戦3連勝のチームを引っ張った。2日は日本最速右腕の大谷と相まみえる。「どうにか1軍にしがみついていきたい」。外気はマイナス3度。ホットな19歳は、湯気を立ててバスに乗り込んだ。(宮脇 央介)

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