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「朝カフェ」人気です SNS通じ帯広に3グループ

  • 2016年2月3日 13時54分

帯広でも輪が広がる「朝カフェ」。幅広い世代が交流を深める(Battaで。中央奥が佐々木さん)

 インターネットを通じて知り合った人たちがコーヒーや食事を楽しむ「朝カフェの会」の輪が帯広でも広がりを見せている。現在3つの集まりがあり、市内近郊の7つの喫茶店を会場にそれぞれ月1回、自由に交流を深めている。道内では最も会場数が多く、これに参加するため帯広を訪れる人もいるという。関係者は「夜とは違う新鮮さが朝カフェにはある。一日の始めに元気がもらえる」と魅力を話している。

 朝カフェの会は2012年8月、東京在住の男性が都内で始めた。フェイスブックなどのSNS(インターネット交流サイト)を通じ、実際に対面してのリアルな交流も促進しようという「ソーシャリアル」(造語)をコンセプトに掲げている。特に会則はなく、会のシンボルである青い旗を目印に自由に集まり、情報交換などを行うのが主な活動内容。国内の29都道府県の他、ドイツやシンガポールなど海外でも活動の輪が広がっている。

 帯広での初開催は同年11月。市内でペット用品店を営み、東京のその男性と交流のあった佐々木貴祥さん(51)が喫茶店を会場に開いた。帯広では現在、佐々木さんを含めて3人の主催者がおり、会場も合わせて7店に。集まりは店ごとに月1回。通常営業に入る前の午前7時~同9時頃の間で1時間ほど交流する。

 7会場のうち、佐々木さんは5会場の集まりを主催。1回1会場で平均5、6人、多いときで十数人が集まるという。学生から高齢者まで年齢層は広い。

 輪の広がりを受け、朝カフェだけの特別メニューを出す店も。会場の1つとなっている市内の「十勝ベーグル」では、冬はシチュー、夏は冷製スープなどのオリジナルメニューを提供。「会社員から農家さんまでいろいろな人が来てくれる。生産者と消費者のパイプ役になれたらうれしい」(瀬川寛人店長)と期待する。

 同じく会場の1つで音更町の「スパゲティとカレーの店 Batta」では、通常提供しているものとは異なるカレーを提供。「朝から仕込むのは大変だが、多くの人に楽しんでもらえれば」と話す。

 「人の嫌がることはしない、が唯一のルール。目的意識があまりなく、誰でも気楽に立ち寄れるのが長く続く理由なのでは」と佐々木さん。道外から訪れる人も多く、「その日のメンバーで会話の内容がガラリと変わるのが面白い」という。「これからも活動の輪を広げ、ゆったりと続けていきたい」と笑顔を見せている。

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