10年後ビジョン“豊かな生活環境の構築”の実現のためには、子供から高齢者に至るまで人間力を飛躍的に活性化させ、常に意欲的に潜在力(個人が持つ最大の能力)を発揮できる“スーパー日本人”を目指して、一人一人が活き活きと最高に輝く社会“ハピネス社会”の実現が必要です。
本COIでは、医学・脳科学・理学・工学が連携(医脳理工連携)して、人間力決定因子を医学・脳科学的に究明を行い、「ストレスフリー・快適生活の実現(ストレスをなくし、更なる脳の活性化する快適空間の提供)」 と コミュニティでのネットワークを脳内ネットワークのアナロジーとして捉えた「人と人、人とモノのコミュニケーションの質を高め、豊かなコミュニティを実現する教育環境の提供」を通じて、私たちの「健康」「教育」の分野に焦点をあて、豊かな生活環境の構築を図っていきます。
私たちは研究開発~社会実装へのアプローチとして、
研究開発では「1.状態検知」「2.脳のメカニズム解明」「3.検知手段」「4.活性化の手段」の4つの取組みで推進します。
1.「状態検知」・・・ | 体液(血清、涙)、呼気からストレス物質を同定し、そのストレス物質量を測定して、ストレス度合いの見える化をします。また、脳状態とストレス状態の関係メカニズムを解明するために7T磁気共鳴画像装置や子供用脳磁計などの最先端装置を使い、脳データの取得、解析を行います。 |
2.「脳のメカニズム解明」・・・ | 莫大な脳データに脳科学を駆使して脳機能と活性化のメカニズムを解明し、脳状態を可視化することで人間状態を検知します。さらに新たな脳遺伝子ネットワークの構築により、コミュニティの活性化状態を定量的に把握できることを検証します。 |
3.「検知手段」・・・ | 負担のない簡易な検知ツールの開発、実用化を行います。特に装着感を感じない検知ツールで、幼児から高齢者まで違和感のない検知を可能にします。 |
4.「活性化の手段」・・・ | 脳・五感への直接刺激、快適性を実感できる生活・居住環境の提供、自閉症の子どもへ早期の介入、学習意欲を高める教育環境の提案、さらにスポーツ分野ではチーム競技のパフォーマンス向上など、様々な状況に応じた活性化手段の提供を目指していきます。 |
さらにこの4つの取り組みをシステム化・サイクル化することにより、人間力を活性化させる「人間力感知・活性化サイクルシステム(活性化トレーニング)の社会実装」の実現に取り組んでいきます。